あたしには、あるときから記憶がない
それは突然起こった悲劇
いや、もしかしたらこれがあたしたちの運命だったのかもね
ねえ?〇〇……
いつも通りの朝
いつも通りの学校
里穂
結衣
仲良しな友達。
結衣
里穂
里穂
結衣
隼人はあたしの彼氏。 でも正直なんで付き合っているのかわからない
里穂に聞いたらあたしが隼人のことが好きであたしから隼人に告白したらしい
なんで、そんな大事なことをおぼえてないのかって?
里穂
里穂
結衣
そう。あたしは事故でそれ以前の記憶をなくした
あたしが隼人とつきあったのはその前から、だからあたしには隼人のことも幼馴染の里穂のことも覚えていない
でも、二人はあたしのペースでゆっくり思い出してくれたらいい
そう言ってくれてそれからもふたりは、あたしと仲良くしてくれる
里穂
里穂
結衣
結衣
芽衣はあたしの双子の妹。 あたしたちはいつも一緒で顔立ちもとても良く似ていた。 らしい
でも唯一違うこと、それはあたしたちは顔立ちはよく似ているのに性格や服装が全然違ったんだと。 周りの女の子たちみたいに
はやりにのっていたあたしとは反対に芽衣は常に地味で学校でも友達関係もうまくいってなかった
あたしは事故のせいで芽衣のことも忘れてしまってこれは、里穂から聞いた話
あと、家にあるアルバムをみてそれをしった。
里穂
結衣
結衣
隼人
結衣
隼人
結衣
結衣
隼人
結衣
結衣
隼人
隼人
隼人
結衣
隼人
結衣
結衣
今日は、芽衣の命日。 あたしが記憶をなくした日 あたしたち二人が事故にあった日
里穂
結衣
里穂
結衣
そう。 あたしたちが事故にあったのは15歳の時
断片的に思い出した記憶だとあたしたち二人はいつもみたいにでかけていた。
でもその帰り2人で歩いているときに車が突っ込んできていてあたしたちはひかれた
そしてあたしは記憶をなくして、芽衣は頭を打ってなくなってしまった。
先生
それから授業中も芽衣のことを考えているといつのまにか授業は終わっていた
里穂
結衣
里穂
結衣
そして一旦家に帰ってベットにねころがる
結衣
芽衣とあたしは同じ部屋で今もこの部屋には芽衣のものが残っている
お母さんがなにもいじってないから、あの日から変わっていないらしい
芽衣はお母さんともあまり上手くいっていなかった
いつも褒められていたのはあたしで多分双子だったから色々比べられていたんだろう
ふと、視界の端に写ったあたしたち2人の写真を手に取った
2人とも楽しそうな笑顔でうしろには隼人と里穂もいる
それなのにあたしはまだ思い出せない
正確には思い出そうとすることを諦めた
あたしは今を生きる
なんてことをぼんやりと考えているといつの間にか眠ってしまっていた
暗いくらいみちで女の子が泣いている
理由はわからないけど床に座り込んでずっと泣き続ける
結衣
少女
結衣
少女
女の子はずっと取られたといい泣き続けている
結衣
少女
結衣
少女
少女
結衣
少女
その瞬間女の子がこちらを向く
少女
少女
その小さな体では考えられないくらいの力であたしの肩を掴む
結衣
結衣
そう言ってもずっとかえしてと言い続ける女の子
その顔は小さい頃のあたしによく似ていた
結衣
結衣
またこの夢
芽衣の命日が近くなるとこの夢ばかり見る
そして目を覚ますとあたしは必ず泣いている…正確には涙が勝手にこぼれる
いつものように涙を拭って私服に着替える。
そして鏡で自分の姿を見直してから芽衣のお墓へと家を出た
お墓までの道のりで花を買ってお供えする
そして、少しだけ芽衣に最近のことを話して別れを告げる
結衣
結衣
結衣
結衣
その時
結衣
頭に激痛が走った
この痛みは覚えがある痛み
結衣
結衣
結衣
芽衣
結衣
いつも以上に元気のない芽衣
芽衣
芽衣
そして私が声をかけると悲しそうに寂しそうに呟く
結衣
結衣
結衣
芽衣
結衣
芽衣
それでも芽衣は浮かない表情でうつむく
結衣
結衣
芽衣
結衣
結衣
結衣
芽衣
結衣
そして私たちはいわゆる双子コーデをして家を出た
結衣
これはあの日の記憶?
あたしたちが事故にあった日?
結衣
あたしはなんだかこわくなってキーホルダーをどこかに飛ばされないようにおいてきた道を戻った
芽衣
コメント
1件
え?めいって生きてたの?