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夏の約束【完】

第1話 - 夏の約束【完】

310

2019年08月11日

#恋愛

#夏の音

#病気

ユズ。

ミーン

ミンミンミンミン...

僕

...あつい、、

セミの音が

暑さをよりいっそう

ひきたてる

僕

...やっぱり僕は

僕

夏が嫌いだ。

そんな僕とは反対に。

彼女

...ふふ、

彼女

そうなの？

隣にいる彼女は違った。

僕

...。

僕

うん。

彼女

...なんで？

僕

...だって、

僕

暑いし、

僕

セミの音はうるさいし、

僕

虫がたくさんいるし。

僕

...

僕

それに、...

彼女

...それに？

僕

...皆が

外からは笑い声が聞こえてくる

たくさんの子供の声。

足音も。

僕

皆が、

僕

楽しそうに走り回ってるから。

彼女

...。

僕

なんでかな。

僕

なんで、

僕

僕だけ......

彼女

...。

彼女

私は夏が好きよ。

僕

...え？

彼女

夏は、

彼女

他の季節と違って

彼女

音で感じられる季節だから。

僕

......え、？

彼女

例えば、風鈴の音。

...チリーン

チリーン

彼女

波の音。

ザザーン

ザザーーン

彼女

あなたはさっき、セミの音はうるさいって言ったけれど

彼女

私は好きよ

ミーン

ミンミンミンミン

ミーン

彼女

スイカの音も

シャクッ

彼女

ん、美味しい...！

彼女

...それから、

彼女

氷もいい音よね。

カラン

彼女

それから、

彼女

太鼓の音も。

ドンドンドンドン...

彼女

そうだわ。

彼女

きっと今日は夜になれば

彼女

もっといい音が聞ける！

彼女

一緒に行きましょ？

僕

...でも、僕は君と違って

彼女

何を言っているの？

彼女

そんなの関係ないわ！

彼女

生きてる限り、楽しまなきゃ損よ！

彼女

病気や怪我に縛られることなんてないわ...！

僕

...！

彼女の言う言葉に

背中を押された僕は

気づいたら

人混みの中に居た。

僕

やっぱり沢山人がいるね。

彼女

えぇ、。

彼女

でも2人でいれば大丈夫よ。

僕

...

僕

ふっ、

僕

そーだね、

それから僕達は

夏を楽しんだ。

ヒュー...

バーーーン

彼女

...

僕

...あ、

彼女

始まったわね！

僕

うん、

バーン

彼女

...。

僕

君は強いね

彼女

...そう？

僕

うん。

｢きゃははは！｣

子供達の笑い声

走り回ってる姿。

彼女

...。

僕

僕は、

僕

君が羨ましいよ。

彼女

...え？

僕

だって君は

僕

足を自由に動かせられる。

僕

立ってることも出来る。

彼女

...。

彼女

それなら、

彼女

私があなたの足の代わりになるわ。

僕

...！

彼女

...それに、

彼女

私もあなたが羨ましいわ。

彼女

あなたは

彼女

花火そのものを楽しむことができるんだもの。

僕

...。

僕

なら、

僕

僕が君の目の代わりになるよ

彼女

...

彼女

ふふ、

彼女

約束よ？

僕

うん。

僕達は小指を絡めた

バーーン

夏の音がこの町に響く中、

僕達は

約束をかわした。

誰も知らない

僕達だけの約束。

ふいに彼女が笑った。

僕は少しだけ

夏が好きになった。

夏の約束

Fin.

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310

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頑張れ！p(^-^)q

小学生さん、お久しぶりです🙌 返信遅くなりすみません💦 ありがとうございます🌟 これからも賞目指して頑張ります！笑

ユズ。

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