短編

喉の奥に、ずっと残っていた何かが

溶けて、無くなる感覚がした

…いや、もしかしたら飲み込んだ可能性もある

ただ、無気力

ただ、疲れた

ただ、空っぽだ

やらなきゃいけないことは沢山あるのに

動かない、動かない

言う事を聞かない

なんで、ねぇ、なんで？

……全てが終わった感覚は

｢呆気ない｣の一言に尽きるな

大きな目標は、枷でもあれば勇気でもある

枷が外れて、勇気を失い

……もはや何が残るのか？

分からない

ただ、もう、理解出来ない

空っぽ、空っぽ、何も無い

…でも、ただ、どうか

神様、どうか、お願いだから

この流れる涙をとめないでくれ

これは、きっと

悲しくなんかない

生きた証だ