進次郎は 手元までハンマーを手繰り寄せた
そしてそれを持ち上げ しげしげと眺める
まるでホームセンターで買ってきた ばかりのような
艶めきを呈している
進次郎
進次郎
進次郎
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
進次郎
進次郎
トーマ
進次郎
進次郎
進次郎
進次郎
トーマ
進次郎は ハンマーとおれを
見比べながら語る
進次郎
進次郎
進次郎
トーマ
進次郎
進次郎
進次郎
進次郎
進次郎
進次郎
進次郎
トーマ
トーマ
進次郎
進次郎
進次郎
進次郎
進次郎
進次郎
進次郎
進次郎
進次郎
進次郎
進次郎
進次郎
進次郎
進次郎
進次郎
進次郎
進次郎
トーマ
アルラ
アルラ
進次郎
進次郎
鎖は壁に繋がっている
壁と鎖の接点には 厚く広いパネルがあり
そのパネルを ネジで壁に打ち付けているらしかった
進次郎はそこに向かって
ハンマーを叩きつけ始めた
進次郎
進次郎
進次郎
脆そうなネジ部分に向かって
何度も打つ
甲高い金属音
耳が痛くなるような音が 部屋中に響く
進次郎
進次郎
しかし 取り付け部分は
びくともしない
おおきく振りかぶって ハンマーを振り下ろしても
決して動じない
そして不運にも
強く振り上げた瞬間
進次郎が力を緩めたのだろう
ハンマーが手から滑り
壁の反対側
部屋の中央に
勢いよく飛んでいった
進次郎
進次郎
進次郎
おれはけっ、と 嘲った
トーマ
トーマ
進次郎
進次郎
進次郎
進次郎
進次郎
進次郎
進次郎
進次郎は部屋の中央に向いて
ゆっくり腰を下ろした
トーマ
進次郎
進次郎
進次郎
トーマ
進次郎
進次郎
進次郎
進次郎
おれはネイルハンマーが 飛んでいった方を見た
部屋の中央部に 落ちている
おれはその脇に
薬瓶のような 容器を見つけた
トーマ
工具ではないらしい
立ち上がってよくよく観察してみる
表面に中身を示す ラベルが貼ってある
トーマ
トーマ
トーマ
進次郎
進次郎
進次郎
トーマ
トーマ
トーマ
進次郎
進次郎
進次郎
アルラ
アルラ
アルラ
アルラ
進次郎
進次郎
進次郎
進次郎
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
進次郎
進次郎
進次郎
進次郎
進次郎
進次郎
トーマ
トーマ
進次郎
進次郎
そう言うと進次郎は
四つん這いになった
トーマ
鎖を真っ直ぐに引っ張る
進次郎
進次郎
進次郎
足首にトゲが食い込んでいる
トーマ
おれも四つん這いになり
少しずつ部屋の中央に向けて 進むようにして
鎖を引っ張る
トーマ
トーマ
足のなかに 硬質な異物が
めり込んでいく
トーマ
おれは「逃げる」ことだけに 集中したまま
歯を食いしばって 右足を前方に引っ張った
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