主
主
主
主
主
主
主
青パパ
ころん
お父さんの大きな手は
ぶっきらぼうに僕の頭を撫でた。
駅の前に立ち、僕の顔を覗き込んでうっすら笑みを浮かべる。
青パパ
名残惜しそうに僕の頭を撫でていた手が離れていく。
ころん
何度も
何度も繰り返したその言葉を
僕はもう一度口にする。
青パパ
ころん
ぴくり
と、指が少し動いていたのを僕は見逃さなかった。
青パパ
青パパ
…嘘つき
ころん
ぎゅっ、と手を握りしめた、
大きなお父さんの手。
青パパ
青パパ
青パパ
ころん
ドダドタドタッ
なにかが、崩れる音がした。
僕の中に渦巻く、汚い感情が一気に押し寄せてくる。
もう、なにもかもがどうでもよくなって
なにできないことがもどかしくて
僕は叫んでいた。
ころん
ころん
ころん
ころん
青パパ
怒ってほしかった。
叱ってほしかった。
お父さんにいってほしかった。
『"約束"は必ず守る』って
『大嫌いだなんて父親にいう奴があ?か』って
でも
ころん
顔をあげたとき、
そこにあったのは
青パパ
悲しそうに笑うお父さんの姿だった。
ころん
だから僕は
ぎゅっと握りしめていた
"それ"を振り上げて…___
___ピピピッピピピッ
ころん
目覚ましの音に僕はむくりとだるい体を起こす。
カーテンの間から光がもれる。
ころん
ベッドから降りて
自分の部屋を出る。
ガチャッ
リビングのドアを開けると
夏も近いというのにまだ肌寒い空気がただよっていた。
ころん
ころん
いつも家族3人分のお弁当を作る
その後に朝ごはんを作る
忙しそうって思うかもだけど別にそんなことはない
慣れれば普通の生活になるし
ころん
そしたら一階の寝室で寝ているお母さんと弟を起こす
ころん
ころん
ころん
青ママ
青ママ
ころん
青ママ
現在の時刻6:30
青ママ
ころん
青ママ
ころん
ころん
青ママ
これが毎朝のルーティング
ころん
青ママ
翔太
これがいつも通りの
平和な、(
青ママ
青ママ
青ママ
青ママ
ころん
ころん
ころん
ころん
青ママ
青ママ
青ママ
青ママ
青ママ
ころん
ころん
ころん
青ママ
青ママ
ころん
ころん
翔太
翔太
翔太
ころん
そういえば翔太、昨日からやたらと
お兄ちゃんがほしい
っていうようになった
理由は教えてくれないけど
ころん
ころん
青ママ
ころん
青ママ
青ママ
ころん
お母さんの正論に僕は何も言えなくなった
青ママ
青ママ
青ママ
青ママ
ころん
結局、何も決まらず学校へ
モブ男(使い回し)
ころん
やたらと視線を浴びながら昇降口に向かう
モブ男(使い回し)
モブ美(使い回し)
それ違う人たちが僕の方を振り返る
ころん
特に苦手なのは
"男の人"からの視線
居心地が悪くなるような感覚が嫌い
だから
なるべく目を合わせないように俯きながら靴を履きかえる
莉犬
莉犬
ころん
莉犬
ころん
僕たちはいつも通り雑談しながら教室へ向かう
莉犬
莉犬
ころん
ころん
ころん
莉犬
莉犬
莉犬
ころん
ころん
莉犬
ころん
莉犬
莉犬
ころん
莉犬くんは僕が男の人が苦手なことを知る数少ない友達だ
ころん
ころん
ころん
莉犬
そう。
別にあまり関わらなくたって
約束
は、守れるんだから
次回:#4 桃咲さんって…? ♡ご自由にどーぞ✨
コメント
3件
青くん、頑張れ!!
まぢ天才すぎる、