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美樹
待ってよ！！
美樹
！
気がつくと、さきほどの駐車場に美樹は倒れていた
美樹
あれ…
美樹
？？
美樹
夢…？
美樹
もしかして
美樹
寝てた？
美樹
嘘でしょ…
美樹
やばっ！
美樹
時間！！
慌てて時計を見ると、あれから2時間ほど経過していた
急いで学校へ向かう
美樹
なんでよ！はぁ！はぁ！お願い！待ってて！
ようやく学校に着くも、バスの姿はない
先生2
あら
先生2
あなた、どうしたの？
美樹
先生！
美樹
2-2の工藤です！
美樹
バス…乗り遅れました…
先生2
え！
先生2
大変
先生2
確認してみるわね。ちょっと待ってて
美樹
美樹
美樹
はい
しばらくすると、先生が戻ってきた
先生2
工藤さんよね？
美樹
はい
先生2
今朝、工藤さんが集合時間にも登校しないから、担任の先生がお家に電話したみたいなの
美樹
はい
先生2
そうしたら、お母様が出られて
美樹
え？
先生2
「美樹は体調不良なので、修学旅行は行けません」っておっしゃったそうよ
美樹
先生2
だから、出発してしまったみたい
先生2
工藤さん、体調大丈夫なの？
美樹
美樹
先生
先生2
ん？
美樹
うち、母いません
先生2
え？
美樹
亡くなっていますから、電話になんて出れません
先生2
……
美樹
……
先生2
先生2
番号間違えちゃったのかしら…
先生2
先生に確認…
先生3
大変です！！！
先生2
はい
先生3
しゅ、修学旅行のバスが
先生2
？
美樹
？
先生3
高速道路で事故にあって、そのまま高架下へ転落、炎上した…と
先生2
なんですって！
美樹
っ！！
先生3
生存者は…
先生3
絶望的…だそうです…
先生2
…
美樹
……
先生2
なんてこと…
先生2
…く、工藤さん
美樹
はい
先生2
あなたはとりあえずお家にお帰りなさい
先生2
お父さんに、連絡しておくわね
先生たちは情報収集に右往左往していた
そんな中、父が迎えに来てくれた
父
美樹！
美樹
お父さん！
父は力強く抱きしめてくれた
母が亡くなった時と同じように。
美樹
あのね、ネックレスが切れてね
美樹
ビーズがなくなっちゃってね
美樹
頭打っちゃって
父
うん
美樹
そしたら、みんなが美樹はバスに乗っちゃだめって
父
うん
美樹
バス乗れなくて
美樹
バス行っちゃって
父
うんうん
美樹
みんな
美樹
美樹
いなくなっちゃった…
父
うん
美樹
うっ…うっ…
美樹
おっ
美樹
お母さんが…
美樹
たっ
美樹
助けてくれて
父
うん
少し落ち着いてから、ゆっくりと父に説明をした。
母のネックレスが切れてしまい、ビーズを探す間に気を失ってしまったこと
夢で、ともだちに、「バスに乗ってはだめだ」と言われたこと
学校からの連絡に、亡くなった母が出たこと
父は大きく頷きながら
父
みんなには申し訳ないけど
父
美樹が
父
無事で良かった…
父
お母さんも
父
ともだちも
父
みんな、ありがとう
父
美樹は父さんにとって
父
お母さんからの
父
大切なのはプレゼントだから
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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