夏がやっと終わったように涼しく 素肌が寒く感じた日だった
怪盗と探偵……
本来ならば結ばれてはならない存在
ましてや友人になることも許されない立場
怪盗と探偵の関係でもなくても
男と男……世間の目は冷たかった
KID
名探偵?
この気持ちをかしく通さなければ
俺はいつまでも……こいつを追いかけなければならない……
新一
なんだよ……
KID
もしさ
KID
俺が死んだらどうする?
新一
は?
新一
ど、どうゆうことだよ……
KID
……
KID
もしかしたらの話だよ笑
KID
今の俺ではお前を幸せに出来ない……
まるでプロポーズみたいじゃないか……
なんだよ……それ……
新一
そんなの……
俺が許すわけねぇだろ……
俺が許すわけねぇだろ……
KID
はは笑
やっぱり名探偵は名探偵だな笑
やっぱり名探偵は名探偵だな笑
新一
バーロー……
俺だって……
俺だって……
新一
俺だってお前と……
新一
もっ……と
違う関係で……ッ
違う関係で……ッ
新一
もっと違う出会い方で……ッ
新一
お前を……ッ愛したかった……
泣きたくない泣きたくない……
泣きたくないのに……勝手に涙が出る……
見ないでくれ……こんなの……
こんな形でお前に愛なんて伝えたくなかった……ッ
新一
ング……ッ
KID
新、……一
KID
ごめんね……新一……
KID
俺わがままでさ……
KID
たとえ世間の目が冷たくても……
KID
俺はこの立場(怪盗)でお前(探偵)に会った
KID
それは俺の大切な出会い方……
KID
でもね新一……
KID
たとえ俺が怪盗じゃなくても
たとえお前が探偵じゃなくても
たとえお前が探偵じゃなくても
KID
俺は必ずお前を見つけ出して同じことを言うと思う
KID
”愛してる”
KID
立場なんか関係ない
KID
性別なんて関係ない
KID
俺はお前自身が好きなんだ
KID
お前しかいない
新一
……ッッ
KID
だからさ泣くなよ……
KID
好きな子が泣いてると困るんだよニコ
新一
かい……と、……ッ
そうだ……
誰を好きになってもいい……
世間の目なんて関係ない……
俺はこいつが……こいつ自身を
”愛してるんだ”