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エマ
ふわーおいしいね
アース
それにしても久しぶりだね、それにだいぶ魔力も増えてる
マル
…そう
レオン
そんなことわかんのか？
アース
うん、みんな戦力が上がってるよ
アース
俺ら猫眷属にも色々な特徴があるからね
レオン
アースはサキャーダと違っていいやつだ…
サキャーダ
俺がモテるからって僻まないでよね
レオン
断じて違う
エマ
だよねー
こういうとき、今レオンをそういう風に言っていいのか分からなくなる
エマ
（…エアさんって、レオンのなんだったんだろ）
なんとなく気がかりだった
マル
アルファ様、大丈夫でしょうか
エマ
うーん…
マリン
そういえば少し考え事をするって言ったあとから見ませんね
私は何故か昔の記憶が足りてないような気持ちになるときがある
ねえ、あなたはだあれ？
アルファっていうんだ！
アルファはいつもここにいるの？
…そうなんだ、じゃあ私もまた会いに来てもいい？
アルファ
だれ、だったか…
誰もいないところに私の声だけが響く
と、そのときだった
アース
女勇者
アース
…兼、魔法使い様
アルファ
なんだ
アルファ
また戦おうとでも？
アース
あー、健康体だし決着をつけるってのもありだね
アルファ
冗談だ
アース
…ねえ、あんたとサキャーダってどういう関係？
アルファ
は？
アース
サキャーダが戦うのをやめたのはあんたに熱があったからでしょ
アース
サキャーダに聞いてもよく分からなかったし
アルファ
知らんのはこっちもだ
アルファ
ただの、猫眷属である勇者一行の1人だ
アース
ふーん…
アルファ
意図はなんだ、さっぱり分からぬぞ
アルファ
…本気で決着をつけるか？
アース
いやいや、体調不良で互角なら今戦うと死んじゃうよ
冗談っぽく笑って見せたアースは目が笑っていない
アルファ
お前は一体なんなんだ？
アース
ただの猫眷属だよ
分かりきった答えのみが返ってくる
アルファ
…そうか
そして、私は1つの問を投げかける
アルファ
では、マルとの関係は？
アース
アース
ん？
ワンテンポ遅れた返答を察し、即座に詰める
アルファ
マルとお前の間に少なからず情があるのは見て取れる
アルファ
だが、マルはお前と関わるのに嫌悪を抱いているように思えた
アース
…嫌悪、か
アース
まあそうかもね
アース
マルはあんたたちに、知られたく無いんだろうね
アルファ
なにをだ？
すぐにバカな質問をしてしまったと気づく
どうせ、そやつに答える気はないのだろうから
アース
さあね
案の定の回答に鼻で笑い、私は言った
アルファ
秘密のない人間などいるものか
アース
…そーか
そして私は
アルファ
私には、きっと記憶がたりていない
無意識にこう言った
アース
…え？
アルファ
記憶のピースが、足りないんだ
そう
名前の意味だって、あの少女の記憶だって
少しずつ、私の覚えていない
だけど、言われると何故忘れていたのかも分からなくなるような
そんな重要で、かつ私の色々なきっかけとなったことを━━
忘れているような気がしたんだ
アース
なにそれ
アース
知らないし、どうでもいいかな
アース
全くベリートットの人たちは意味わかんないことばっかり言ってるね
アルファ
だろうな
アルファ
（だから言ったんだ）
そう思いながら私は皆の元に戻ろうとした
━━━━そのときだった
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