爽聿(そういち)
ごめん、俺他に好きな奴がいるんだ
結(ゆい)
そっか、いきなりごめんね
結(ゆい)
気持ち伝えられただけでも私は別に大丈夫だし大満足だよ
結(ゆい)
冬休みが終わって学校が始まったら前みたいにただの友達でいよう!
爽聿(そういち)
うん、ほんとごめん
結(ゆい)
いいのいいの爽聿が謝ることじゃないし
結(ゆい)
ずっと友達だって思ってた相手からいきなり「好きです!」なんて言われてもピンと来ないよね
結(ゆい)
しかもずっと前から好きな人がいるのに突然の告白で揺れたりしないよね
爽聿(そういち)
うん、でもありがとう勇気だして告白してきてくれてわざわざ俺のために
結(ゆい)
ううん、そんなことはないよ
昔からそうだ爽聿のそうゆうフった相手に対してありがとうって平気で当たり前に自然と出る所を好きになった
結(ゆい)
フラれちゃった
結(ゆい)
はぁ~ー
結(ゆい)
クラスの女子同士で話してて爽聿は絶対結に気があるよってみんな言ってくれてたのに
結(ゆい)
でも、絶対脈ありだろって行動とったり思わせ振りな言動、行動するのが爽聿の特徴なんだよね思い返すと
結(ゆい)
それを、無自覚で無意識にしている所が余計にたち悪いな
結(ゆい)
はぁ~
結(ゆい)
もし、これが恋愛小説の世界で私がその主人公で今の独り言が始まってそんな経ってないシーンだったとしたら
結(ゆい)
私、色々とヤバくない?
結(ゆい)
まぁいっか
結(ゆい)
しかも今日バイトだし
結(ゆい)
でも、バイトに行けば集中して今日だけでも考えずに済むかも
店長
今日はなんと!新入りが来るぞ!
結(ゆい)
え!聞いてないそんなの
店長
昨日面接してその場その日で採用して今日から働いてもらうことにした!
爽聿(そういち)
今日から此処で働くこととなりました村雨爽聿ですよろしくお願いします。
職場の人達
よろしくお願いします
結(ゆい)
えっ?!?!ーーーーー
結(ゆい)
何で?爽聿が?たまたま?
結(ゆい)
たまたまにしては奇跡的すぎるし
結(ゆい)
でも、バイト先の事は家族と親友の萌にしか言ってないし
爽聿(そういち)
結、今日の事はごめん学校始まってから言うつもりだったけどまたよろしくな!
結(ゆい)
う、うん
店長
なんだ?お前たち知り合いか?なら話が早い結新しく入った爽聿に仕事の事色々教えてやってくれ
結(ゆい)
え!えーーーー?!
そして、私は店長に言われ爽聿に仕事の事をある程度教えた
結(ゆい)
この棚にはこれとこれをしまって
爽聿(そういち)
ありがとう!結教え方上手いな
結(ゆい)
えっ!そんなことないよ
爽聿(そういち)
そんなことあるって現に聞いてて解りやすくて耳に残りやすかった
結(ゆい)
ありがとう
爽聿(そういち)
じゃ、初の仕事頑張りますか!
爽聿(そういち)
なぁ、一緒に帰らないか?家も近いし
結(ゆい)
うん、いいけど
結(ゆい)
一つ聞いていい?
爽聿(そういち)
ん?何?
結(ゆい)
バイトなんてしたことないのに急にしだしたの?
爽聿(そういち)
うーん今日の結をフってしまった出来事の後だから言いづらいけど好きな子のためにお金がいるんだ
結(ゆい)
ふーんそうなんだ
あーうらやましいなぁーまったく爽聿にそこまで惚れられてる女の子の事がどこの誰かなんて私には解らないけど会ってみたい気もするでもでも会ったら会ったで辛いな
結(ゆい)
そんなに好きなんだその子の事
爽聿(そういち)
うん、初めてなんだこんなに胸が締め付けられるのは
結(ゆい)
どうゆう所が好きなの?
爽聿(そういち)
うーん難しいな一つに絞れない全部好きって言ったら笑うか?
結(ゆい)
なにそれ、バカみたい
爽聿(そういち)
馬鹿とはなんだよ
結(ゆい)
思いは伝えたの?
爽聿(そういち)
まだかな、まだ勇気が出ない
こうやって彼の好きな子の話を聞く度に苦しくなるけどでも何故かこの時間が続いてほしいやっぱ私彼が好き。