蒼月 奏
ヤバい……寝過ごした……!
蒼月 奏
って……コウスケ!?
蒼月 コウスケ
んっ…んんっ……。
蒼月 奏
な、何でコウスケがここに…?
蒼月 コウスケ
あ、姉ちゃん。おはよぉ。
蒼月 コウスケ
なんで僕のベッドにいるの?
蒼月 奏
え?ここは私のベッドだよ?
蒼月 コウスケ
違うもん。僕の部屋だもん。
蒼月 奏
も〜。
蒼月 奏
まあいいけど。
蒼月 奏
お姉ちゃん〜!
蒼月 楓
なあに?ここにいるわよ?
蒼月 奏
ここってコウスケの部屋だっけ?
蒼月 楓
?
蒼月 楓
ここは奏の部屋よ。
蒼月 奏
え、じゃあ何でコウスケが…?
蒼月 楓
コウスケ?コウスケは去年死んじゃったじゃない。
蒼月 奏
で、でも!ここにいるのよ!
蒼月 楓
寝ぼけてるの?
蒼月 コウスケ
姉ちゃん。
蒼月 奏
ほら!今喋ったじゃん!
蒼月 コウスケ
姉ちゃん聞いて?
蒼月 奏
……何?コウスケ。
蒼月 楓
そもそもあんな奴、死んじゃえば良かったからね。別に悲しくもなんともなかったんだよねー。
蒼月 コウスケ
僕、姉ちゃんにだけは優しくされたから、姉ちゃんに会いに来たんだよ。
蒼月 奏
…嘘。
蒼月 奏
…お、お姉ちゃんには優しくされてないの?
蒼月 コウスケ
……うん。殴られたり蹴られたり、ごはんもろくに食べさせて貰えなかったの。
蒼月 奏
嘘……。お、お姉ちゃんは優しい人だよ?
蒼月 コウスケ
…それは姉ちゃんの偏見でしょ?
蒼月 奏
……ッ……。
蒼月 奏
ごめんね。ごめんね、コウスケ。
蒼月 奏
私が止めてあげられなくて…!
蒼月 コウスケ
ううん。僕もう大丈夫だよ!
蒼月 コウスケ
だって……。
姉ちゃんも連れていくから