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No.6 長野愛莉 ナガノアイリ
とある夏の蒸し暑い日。
あたしはテレビをつける。
ニュースキャスター
最近、ここらではたくさんの人が死んでる。
あたしは、原因を知ってる。
ニュースキャスター
ニュースキャスター
ニュースキャスター
ニュースキャスターが他人事みたいに喋る。
長野 愛莉
あたしは、虚しさと共に語る。
凛を取り巻く環境が
凛とその他の人を巻き込んで。
たくさんの死人を出す。
長野 愛莉
長野 愛莉
翌日
そして、また
ニュースが入る。
今度は凛、本人か…
有紗が死んで、榊さんが死んで、凛が死んで…
長野 愛莉
長野 愛莉
不謹慎だなあ、あたし。
ニュースキャスター
ニュースキャスター
ニュースキャスター
長野 愛莉
昨日と同じニュースキャスターは、
喋り方であたしをイラつかせる。
長野 愛莉
長野 愛莉
長野 愛莉
長野 愛莉
また、お通夜やら、葬儀やらと
出なきゃならない。
有紗のは、終わって
榊さんのは、今日で
凛のは…
長野 愛莉
あたしは、学校だと強気なキャラになるらしい
こんな、バカバカしい奴なのにね。
長野 愛莉
有紗も、凛もいないし
やっぱり、有紗みたいに生きる意味って無くなるんだろうな
友達がいないと。
家族があたしを捨てると。
あたしが独りぼっちだと。
長野 愛莉
もう、お金無いし。
長野 愛莉
長野 愛莉
長野 愛莉
長野 愛莉
長野 愛莉
長野 愛莉
あたしが死のうとすると、すべての記憶が蘇ってきた。
走馬灯、ってやつ?
あ、そうか。あたし、思い出した。忘れてた。
呪いかけたの、あたしなんだ。
黒幕、あたしなんだ。