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たったそれだけ

第1話 - たったそれだけ

2019年06月06日

#ホラー

#同級生

白銀プリンス

ゆりとかよのLINE

ゆり

通話
15:00

ゆり

ねぇ、ねぇ教えてよー！

かよ

えーどうしよっかな…(ー_ー;)

ゆり

さっき、教えてくれるって言ってたじゃん…

ゆり

かよの嘘つきー٩(๑´3｀๑)۶

かよ

じゃあ、ゆりは居るの？

ゆり

えっ？

かよ

好きな人、ゆりは居るの？

ゆり

い、居るけど〜(゜_゜)

かよ

じゃあ、ゆりが教えてくれるんだったら私も教えるよ。

ゆり

ホントに？

かよ

本当、私が嘘言ったことある？

ゆり

めっちゃあるじゃんw

かよ

wでも、今回はホントに言うから(о´∀`о)

ゆり

誰から言うの？

かよ

ゆりから言って！

ゆり

私は…

かよ

(ﾟ∀ﾟ)ﾄﾞｷﾄﾞｷ

ゆり

２組の拓也君…

かよ

え？

ゆり

言ったよ！かよも言って！

かよ

私も拓也君なんだけど…

ゆり

かよも…

かよ

あたし達ライバルだったんだ…

ゆり

私はかよと仲良くしたい！

ゆり

かよと仲良くできるなら普通に諦めるよ！

かよ

とか言って…。本当は私を油断させて拓也君を独り占めするつもりでしょ。

ゆり

そんなこと思ってない！

かよ

もういいよ。ゆりとはこれから仲良くできる気がしないし。

ゆり

かよ！待って！

ゆり

不在着信

ゆり

不在着信

ゆり

かよ…。

次の日　学校

ゆり

かよ…。私本当にそんなつもりないの…。

かよ

…………

ゆり

かよ…。

カノン

おは！かよ！ゆり！どうしたんだよ〜！

カノン

そんな暗い顔して！

カノン

喧嘩でもしたんだな？（ﾟ∀ﾟ）

ゆり

カノン…

ゆり

実は…

言いたくなかった。

知られたくなかった。

でも、かよと仲直りできるなら…。

ゆり

私とかよが…

かよ

言わないで！

かよ

なんでもないから、カノンは入ってこなくていいから。

カノン

そ、そうなの？

ゆり

あ、う、うん。

ゆり

大丈夫、なんでもないよ。

カノン

そう？

拓也

ゆりさん、ちょっと。

ゆり

拓也君、どうしたの？

拓也

あの、ずっと前から好きでした。

拓也

付き合ってください。

ゆり

（えっ？）

ゆり

（私はどうするべきなの？）

ゆり

あ、あの

拓也

もちろん、返事は今じゃなくてもいいから…

拓也

また考えといて。

ゆり

ちょっと、

ゆり

（はぁ〜。嬉しいはずなのに、時間なんていらないはずなのに、今はそんな気分じゃない…）

ゆり

（私はどうすればいいんだろう…）

ゆり

ねぇ、かよ…。

かよ

…………

ゆり

私、あの時嘘ついたんだ…。

ゆり

（こうするしかない…。かよと仲直りするためだ…）

かよ

…………

ゆり

実はかよが拓也君好きなの知ってて、かよの反応を見たかっただけなの…。

かよ

なんで、今言うの？

ゆり

あ、言いにくかったから…。

かよ

……………

かよ

どうせ嘘なんでしょう。

ゆり

嘘じゃない！本当なの！

かよ

！

ゆり

信じて…。

かよ

…………

かよ

信じて…いいんだね？

ゆり

うん！

かよ

（*^_^*）今度はもう嘘つかないでね。

ゆり

うん！絶対に嘘はつかない！

ゆり

ごめんなさい。

拓也

そっか〜。無理だったか〜。

ゆり

ごめんなさい。

拓也

いや〜、引っかからなかったか〜。

ゆり

え？

拓也

お前が俺の事好きだっていうのは知ってたから、告白したらどんな反応すんのかな〜って、な？w

ゆり

ひどい…。

拓也

何がだよ。お前が始めにふれば勘違いかなって思ったのに、お前がすぐ返事しないからだろw

ゆり

あんた、クズじゃないの？

ﾊﾟﾁﾝ

拓也

痛って！

ゆり

あんたがこんなクズ人間だって思わなかった…。

ゆり

かよがこんなに好きでいてるのに…

拓也

かよも俺の事好きなの？

拓也

俺、モテ男じゃん！

私は、あいつを残して、かよにこの事を伝えた。

かよ

ほんと？

ゆり

うん…

かよ

そっか…。

かよ

でも、私達は付き合ってるんだけどね〜

ゆり

……？

拓也

また会ったな！

ゆり

えっ…？

かよ

この子だよ。

拓也

こいつだったんだ〜

ゆり

何するつもり…？

拓也

まあ、仕返しって所かな。

拓也

俺が好きなのはかよだよ。

ゆり

は…？

拓也

天国に行けたらいいなー。

かよ

ゆり、こんなに嘘ついてんだから行けるわけないでしょ。

拓也

それもそうだなw

ゆり

何をするつもりなの？

劇で使う布をめくると、でかい水槽が現れた。

拓也

この中に入ってもらっていい？濡れるのヤダから

ゆり

まさか…溺れさせるつもり？

かよ

ピンポーン！

拓也

どうやら入らないようだから、仕方ないな〜。

その瞬間、拓也は私の体を軽々と持ち上げ、水槽に投げ込み、鍵をかけた。

拓也

バイバイー

かよ

ゆり、安らかにねw

ゆり

ｺﾞﾎﾞｯ､ｺﾞﾎ、ﾌﾞｸﾌﾞｸ

ゆり

ｺﾞｯ、ﾎﾞ…

ゆり

……………

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白銀プリンス

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