TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

その世界では マニアと呼ばれる病気があった。

マニアとは、記憶障害ととても似ていて、 治療方が未だに無い、とても厄介な病気だった

ある日、1人の少女と出会った。

そこの君、名前は?

少女

名前は…?

少女

なに?それ

名前の存在を知らない少女。

すぐに分かった。 彼女はマニアを負っている。

君、ご両親は?

少女

それってなに?

重度のマニアだ。 ここまで重度なのは珍しい。

帰る家は?

少女

いえってなに?

常識すら知らない、赤ん坊より知能が低い少女。

【私】はその少女を見て言う

家に来ない?

少女

さっきいってた、いえ?

そう。お家。

少女

うん。わかった。

少女

でも、どうやっていくの?

大丈夫。幸い家は近い。歩いて行こう

少女

わかった!

【普通】の少女なら警戒し、対抗するであろうが、その少女は何一つ抵抗を見せない

ひたすらに着いて来るので、こちらが恐ろしくなるぐらいだ。

それ程、少女のマニアは重症なのだ。

家に上げて、約1時間程経った。

少女には驚かされる。 ソファに座らず床に座り、冷蔵庫の中から肉を取り出しては、生のまま食べるのだ。

食中毒って知ってる?

少女

しょくちゅーどく?

少女

なぁにそれ?

体が熱くなったり、気分が悪くなったりするんだよ。

体調大丈夫?

少女

へ〜。たいちょーっていうのはわからないけど、だいじょーぶ!

そっか

本当に、何も知らないらしい

あぁ、いい事を思いついた。

この【少女】を利用しよう

【私】は少女に【マニア】という名前を付けた。

それはもう大はしゃぎしていた。 名前を付けられただけで、あれ程までに喜ぶものなのか。

正直、最初は名前の存在の説明からだったので、とても困ったが、何とか理解してくれたらしい。

マニア…かぁ

そして【私】は、【マニア】を利用した

彼女をある家へと尋ねさせただ。

そして翌日、その家で起こった残酷な出来事は、全ての新聞の表紙を飾り、【正体不明の通り魔事件】と名付けられた。

【マニア】はとても素直だ。

あれをやれと言ったら即座に行い、【私】の欲求を満たし、人を殺める事に罪悪感を持たず、純粋無垢な殺人鬼となったのだ。

あぁ、手離したくない。手放さない。

【私】の愛おしい【マニア】

ある日、【マニア】がヘマをした。

その日は逃げきれたが、段々と居場所が特定され、そして今、追われている状況下にあるのだ。

(役立たずめ…一体何をしているんだ!)

(こいつを何のために生かしてきたと思っている!)

(許さない、許さない!)

絶対に買い殺してやる。と、【私】は誓った

あれ?おかしいな

周囲が人だらけじゃないか

違う!違うんだ!

【私】はやってない!

この【娘】がやったんだ!

【私】じゃない!

違う!違う違う違うちがうちがうちがう!

少女

(何故助けない!)

(命の恩人を!何故!)

そしてその【女】は捕まった。

マニア

鳥さん、私ね、【マニア】って言うの

マニア

【こいつ】でも、【娘】でも、【少女】でも無い

マニア

ねえ、鳥さん。貴方は、一体誰に育てられたの?

マニア

…………

マニア

そっか。もう死んじゃったんだね、鳥さん。

刑事

(あの後、マニアと名乗る少女を保護し、現場にいた想定20代後半の女性が死刑となった。)

刑事

当然だ。

刑事

(【正体不明の通り魔事件】は、30人以上の死者を出している。)

刑事

あぁ、今日は暑いな。

刑事

そろそろ夏か?いやいや、まだ春だろ

刑事

まあいいか、窓を開け_____

立ち上がった時、目の前に居たのは、自分が保護した少女だ。

マニア

ねぇ、お兄さん

マニア

血ってね、温かいんだって!

視界がぼやける。

刑事

(暑い、寒い暑い暑い暑い寒い暑い寒い寒い)

【少女】はニッコリと笑う

マニア

これが私が教えて貰った幸せ!

マニア

すっごーく楽しくて!すっごーく面白いんだよ!

マニア

ね、お兄さん!

【少女】は微笑みながら話しかけるが、それに答える声はなかった。

あの【正体不明の通り魔事件】が再び起きた。

記者

(このネタを扱っている時は、売れ行きがいい…!)

記者

あっ、そこの【お嬢ちゃん】!

記者

この新聞、1枚買っていかないかな?

少女は笑って

マニア

うん。そうする。

マニア

ありがとうお兄さん!

そう言って、去っていった。

そしてその後、その新聞を売っていた記者が亡くなったと、ニュースで流れた

徐々に身元がバレ始め、とある1人の【少女】が捕まったと、ニュースで流れた

【少女】は10代半ばと思われる年齢であり

自身の事を【マニア】と呼んだ

そしてその【少女】は、亡くなった。

少女は最期に、こう言い残した

少女

これはね!【マニア】の幸せ探しなんだ!

無知であり、無垢なる少女は、その過ちを知らずに死ぬ。

そう言われていたが

また起きたの?【正体不明の通り魔事件】

同期

そうなの。もう何回目よ

でも、犯人は亡くなっていたはず

同期

そう。だから、模倣犯って形で、警察は調査を進めてるらしいよ

模倣犯なんて、怖い事する人いるんだね

同期

そうね。貴方も気をつけなさいよ?

分かってる。そう言う貴方こそ、危機感ちゃんと持ちなさいよ?

同期

言われなくても、当然

マニア?

さてと

マニア?

今度は誰を殺そうかな?

マニア?

【マニア】は死んでない

だって、【少女】が死んだだけでしょ?

この作品はいかがでしたか?

3,035

コメント

1

ユーザー

面白かったーー!💪💪

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚