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加賀美ハヤト

ふぅー…

青色の精

来ましたね!

赤色の精

やる気に満ちた顔してるね〜!

加賀美ハヤト

ッ……

「戦いの基準」

甲斐田さんと話した時からずっと考えていた

私達がやっている事は、戦争と同じなんじゃないかって

言葉で、戦えないかって

加賀美ハヤト

(いや…)

それが影ノ者に通用したらどれだけ便利か

加賀美ハヤト

【身体強化】

加賀美ハヤト

ふぅー……

加賀美ハヤト

行きますッ……!

ダッ!

 

シュンッ…

スパッ!

キーンッ!

シュッ!

ドシュッ!

 

赤色の精

すごいすごい!一気に強くなったね!

赤色の精

この短期間でどこまで強くなったの?!

赤色の精

どんな努力をしてここまで上り詰めたの?!

赤色の精

いやまぁでも…社長であって、ヒーローで、命をかけてみんなのために戦って、それってまるで漫画の主人公みたいじゃん!私だってそんなカッコいい主人公になりたいなぁ〜…それでみんなを助けて「ここは私に任せて!」とか言ってみたいし!でも精霊ってかっこいいか?確かに精霊ってかっこいいな!なぁーんだ!私カッコいいじゃん!

加賀美ハヤト

ぁ、え……?

いきなりマシンガントークを繰り広げられる

そのせいで心に小さな希望が芽生えてしまう

「話し合いでこの方々と…」

なんて叶うはずないのに

青色の精

赤色ちゃ〜ん?困らせちゃダメだよー!

赤色の精

あぁ、ごめんごめん!私話すの大好きでさ〜!

加賀美ハヤト

はぁ……………

加賀美ハヤト

話すのは、楽しいですよね…?

赤色の精

赤色の精

そーなの!そーなの!

赤色の精

なんだか話してるだけで心が満たされていくような感覚がしてさ!

今まで見た事ない程目を輝かす彼女

芽吹いた希望に水をやられている様で

くすぐったくて、もどかしくて

加賀美ハヤト

……っ

なんだか自然に口角が上がってしまいそうだった

加賀美ハヤト

だったら!

加賀美ハヤト

この戦いも、話し合いでしませんか?

青色の精

…!

赤色の精

……本当に言ってる?

加賀美ハヤト

ッ!

さっきの目とは正反対だ

声も低くなり、輝きなんてもの存在していない

加賀美ハヤト

………ッ、

だけど

加賀美ハヤト

本当です

赤色の精

…………ふふ

赤色の精

っあはははは!笑

赤色の精

いいねいいねいいねぇ!やっぱ宝石は間違いを知らない!

赤色の精

いいよ!ここから先は話し合いでやろうか!

ホントにこの方は不思議な方だ

輝きを失った魂も、もう一度輝きを灯す事もあるらしい

赤色の精

おいで!黄色!

加賀美ハヤト

っ!

急に後ろから花の香りが漂う

振り返ると、そこに居るのは

黄色の精

…………

中性的で幼い雰囲気が漂う、金髪の髪が肩まで揺れる

可愛らしい人だった

加賀美ハヤト

…はじめまして

黄色の精

………

黄色の精

うん…はじめまして

加賀美ハヤト

………

話し合いでするとは言ったものの…

信じて大丈夫なのか?

何をトリガーにして黄色の精が出てきた?

加賀美ハヤト

ッ………

信用していいのか?

黄色の精

ッ…!

急に黄色の精の顔が引き攣る

まるでこちらの心情を察したかの様に

黄色の精

【fros】

加賀美ハヤト

っ、………?!

急に甘い香りがして、心が宙に浮く

意識が遠のいていく

黄色の精

お願い…

黄色の精

信じて…………

バタッ

 

 

副業ヒーローROF-MAO

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