彼女が事故にあった
一命はとりとめたものの
目が見えなくなってしまった
椿
これからどうしよう…
大貴
きっと大丈夫さ
医師
葛西さん…!
医師
角膜のドナーが見つかりました!
椿
ホントですか!?
すぐに手術をした
これで終わるはずだったんだ
大貴
椿、どうだ…?
椿
ん…
椿
え…?
大貴
どうした?
椿
大貴どこにいるの
大貴
っ…すぐ目の前にいる!
椿
私の前には
椿
「女の子」しかいないよ…?
大貴
どういう事ですか先生!
医師
この目の持ち主は…
医師
霊感を持っていたと聞いています
大貴
っ…つまり椿は…
目は見えるようになった
しかし
「幽霊」しかみえないのだ
椿
大貴…大貴
椿
どこにいるの…
大貴
側にいるよ
椿
見えないよ…
椿
もう、怖い…!
椿
怖いよ
悲痛に叫ぶ彼女
日に日に弱っていった
大貴
こうするしか…ないんだよな
見下ろすとコンクリートは遥か下
拳を握りしめ
コンクリート目掛け落ちていく
大貴
真紅が溢れ出たのを
覚えている
椿
大貴…
椿
どこにいるの…
大貴
椿
椿
大貴!?
大貴
僕の姿が見えるかい?
椿
…ええ
椿
ええ…!
大貴
良かった
椿
でも…どうして?
大貴
わからないや
大貴
「愛の力」かな
椿
…フフ
椿
良かった!
嘘はついていない
僕が死ぬことを選んだのは
「愛の力」なんだから






