テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
487
#ちょいグロ注意
るなっち💎
4,108
蝶屋敷の静かな一室。 窓から差し込む朝の光が、眠り続けていた瀬那ちゃんの顔を優しく照らしていた。 ベッドの横では、しのぶさんと カナエさんがずっと 付き添っている。
しのぶさん
胡蝶カナエ
カナエさんはそう微笑みながらも、 その表情には不安が滲んでいた。 その時――
九条瀬那
瀬那ちゃんの指が小さく動く。 しのぶさんがハッと顔を上げた。
しのぶさん
胡蝶カナエ
ゆっくりと瀬那ちゃんの瞼が開く。 ぼんやりとした視界の中に映ったのは、 心配そうな二人の顔だった。
九条瀬那
かすれた声。 その瞬間だった。
しのぶさん
しのぶさん
いつも冷静なしのぶさんの目から、大粒の涙がこぼれ落ちた。 カナエさんも目を潤ませながら 瀬那ちゃんの手を握る。
胡蝶カナエ
九条瀬那
瀬那ちゃんはまだ状況が分からない。 するとカナエさんが優しく頭を撫でた。
胡蝶カナエ
胡蝶カナエ
九条瀬那
胡蝶カナエ
胡蝶カナエ
胡蝶カナエ
その時。 ガラッ!! 勢いよく障子が開いた。
密璃さん
伊黒さん
煉獄さんは大きく頷いた。
煉獄さん
宇髄さんも安堵したように笑う。
宇髄さん
無一郎くんは静かにベッドの横へ来る。
むいむい
悲鳴嶼さんは手を合わせる。
悲鳴嶼さん
実弥さんはそっぽを向きながら、
さねみん
と言うが、その声は少し震えていた。 義勇さんも静かに言う。
義勇さん
瀬那ちゃんはみんなの顔を見て、 少しだけ笑った。
九条瀬那
すると柱たち全員が、
柱のみんな
とほぼ同時に答えた。 一瞬静まり返った後―― 瀬那ちゃんは思わず笑い、 柱たちもつられて笑った。 蝶屋敷には、久しぶりに温かな 笑い声が響いたのだった。
それから数日後――。 瀬那ちゃんは順調に回復していた。 蝶屋敷の庭が見える縁側で、 しのぶさんに診察されている。
しのぶさん
九条瀬那
胡蝶カナエ
すると、
密璃さん
蜜璃さんが駆け寄ってくる。 両手には大量のお菓子。
密璃さん
密璃さん
しのぶさん
しのぶさんが苦笑する。
密璃さん
ガラッ。 扉を開けて入ってきたのは―― 雛鶴さん、 まきをさん、 須磨ちゃんだった。
雛鶴さん
九条瀬那
すると次の瞬間――
須磨ちゃん
須磨ちゃんが泣きながら飛びついてきた。
須磨ちゃん
九条瀬那
須磨ちゃん
まきをさんが額を押さえた。
まきをさん
須磨ちゃん
まきをさん
雛鶴さん
九条瀬那
雛鶴さん
その時。 まきをさんが腕を組む。
まきをさん
九条瀬那
まきをさん
九条瀬那
須磨ちゃん
九条瀬那
みんなが笑い出した。 しばらく談笑した後―― 雛鶴さんが小さな包みを差し出す。
雛鶴さん
九条瀬那
中を開けると綺麗な髪飾りだった。 雪の結晶を模したような繊細な飾り。
九条瀬那
まきをさんが少し照れながら言う。
まきをさん
まきをさん
須磨ちゃんも元気よく頷く。
須磨ちゃん
瀬那ちゃんの目が少し潤んだ。
九条瀬那
雛鶴さんは優しく頭を撫でる。
雛鶴さん
その時ちょうど病室の外から、
宇髄さん
宇髄さんの嫁さん
須磨ちゃんたちが反応する。 宇髄さんは病室を覗き込み、
宇髄さん
宇髄さんが病室に入ってきた時―― 瀬那ちゃんはふと目を止めた。 宇髄さんの左腕。 そこにはもう腕はなかった。 瀬那ちゃんの表情が曇る。
九条瀬那
宇髄さん
九条瀬那
九条瀬那
宇髄さん
九条瀬那
瀬那ちゃんは俯く。 遊郭での戦い。 上弦の鬼との激闘。 たくさんの仲間が傷ついた。 その結果が目の前にある。
九条瀬那
九条瀬那
そう呟いた瞬間―― ゴツン。 宇髄さんが軽く瀬那ちゃん の額を小突いた。
九条瀬那
宇髄さん
宇髄さん
九条瀬那
宇髄さん
宇髄さんは真っ直ぐ瀬那ちゃんを見る。
宇髄さん
その言葉に瀬那ちゃんは顔を上げた。
宇髄さん
雛鶴さんも頷く。
雛鶴さん
まきをさんも続く。
まきをさん
須磨ちゃんは泣きながら、
須磨ちゃん
宇髄さんは苦笑する。
宇髄さん
すると宇髄さんはニヤッと笑った。
宇髄さん
九条瀬那
宇髄さん
九条瀬那
九条瀬那
宇髄さん
宇髄さんは胸を張った。
宇髄さん
その言葉に雛鶴さんたちも笑い出す。 ようやく瀬那ちゃんの 表情から曇りが消えた。 宇髄さんはそんな瀬那ちゃんを見て、 少しだけ真面目な顔になる。
宇髄さん
九条瀬那
宇髄さん
その一言に、瀬那ちゃんの目から ぽろりと涙が零れた。
九条瀬那
退院当日――。 蝶屋敷の門の前には 柱たちが集まっていた。 瀬那ちゃんが荷物を持って出てくると、 みんなが笑顔で迎える。
しのぶさん
九条瀬那
瀬那ちゃんも笑顔で頭を下げた。 その時――
密璃さん
蜜璃さんは瀬那ちゃんの腰に差してある 日輪刀を見る。
密璃さん
瀬那ちゃんも刀を見る。 たしかに激戦を潜り抜けた刀には欠けや傷が無数に刻まれていた。
九条瀬那
密璃さん
すると離れた場所にいた 無一郎くんがぽつりと言った。
むいむい
九条瀬那
むいむい
宇髄さん
宇髄さん
九条瀬那
こうして退院した瀬那ちゃんは―― 傷だらけになった日輪刀を直すため、そして少しだけ心と体を休めるために、 蜜璃さんや無一郎くんたちと一緒に刀鍛冶の里へ向かうことになったのだった。
退院から数日後――。 瀬那ちゃんは、甘露寺蜜璃と一緒に刀鍛冶の里へ向かっていた。 同行しているのはもう一人。 時透無一郎だ。
しかし里へ到着すると、 無一郎くんはいつものように ふらりと別の方向へ歩いていく。
九条瀬那
むいむい
それだけ言うと、 どこかへ行ってしまった。 蜜璃さんは苦笑する。
密璃さん
九条瀬那
密璃さん
九条瀬那
密璃さん
九条瀬那
九条瀬那
密璃さん
九条瀬那
こんな感じの夕日だと思ってください
密璃さん
聞き覚えのある明るい声が里中に響く。 振り返ると、甘露寺蜜璃が満面の笑みでこちらへ駆けてきていた。
炭治郎くん
炭治郎くん
密璃さん
蜜璃はそのまま炭治郎の両手を掴むと、 嬉しさのあまりぶんぶんと振り始める。
近くでその様子を見ていた瀬那は、 思わず笑ってしまった。
九条瀬那
密璃さん
密璃さん
目には涙が浮かんでいる。
炭治郎くん
炭治郎が心配して顔を覗き込む。
密璃さん
炭治郎くん
炭治郎くん
その一言を聞いた瞬間――
密璃さん
さっきまで泣いていた蜜璃さんの表情が、 一瞬でぱあっと輝く。
目をきらきらさせながら、
密璃さん
と元気いっぱいに駆け出していった。
瀬那はその後ろ姿を見て思わず笑う。
九条瀬那
九条瀬那
炭治郎くん
炭治郎も笑顔で手を振り返す。 瀬那は慌てて蜜璃さんを 追いかけながら叫んだ。
九条瀬那
密璃さん
九条瀬那
二人は笑いながら並んで走っていく。 その様子を見送った炭治郎は、 思わずふっと笑みをこぼした。
炭治郎くん
広間には、 おいしそうな 料理の香りが広がっていた。
「いただきます!」
みんなで手を合わせ、 食事が始まる。
密璃さん
蜜璃は目を輝かせながら、 嬉しそうに頬張る。
密璃さん
その隣では瀬那も笑顔で食べていた。
九条瀬那
炭治郎くんも頷く。
炭治郎くん
禰󠄀豆子ちゃん
禰󠄀豆子がてくてくと歩いてきて、 蜜璃と瀬那の前で立ち止まる。
密璃さん
蜜璃はにっこり笑って両手を広げた。 禰󠄀豆子は嬉しそうに近寄る。
密璃さん
蜜璃が優しく頭をなでると、 禰󠄀豆子は嬉しそうに体を揺らした。 瀬那もしゃがみ込んで目線を合わせる。
九条瀬那
禰󠄀豆子ちゃん
炭治郎くん
密璃さん
密璃さん
禰󠄀豆子ちゃん
密璃さん
そのやり取りを見ていた瀬那は、 思わずくすっと笑う。
九条瀬那
穏やかな空気の中、 炭治郎がふと尋ねる。
炭治郎くん
密璃さん
少し頬を染めながら、 にこっと笑う。
密璃さん
炭治郎くん
密璃さん
すると隣を歩いていた瀬那ちゃんが、 にこっと笑って蜜璃さんを見た。
九条瀬那
九条瀬那
九条瀬那
その真っすぐな言葉に、 蜜璃の頬はみるみる赤くなっていく。
密璃さん
両手で頬を押さえながら、 照れたように笑う蜜璃。
密璃さん
炭治郎はそんな二人を見て、 優しく笑った。
炭治郎くん
禰󠄀豆子も二人を見上げて、
禰󠄀豆子ちゃん
コメント
1件
瀬那ちゃん、目覚めて本当によかったね……! 読んでて涙が出そうになったよ。 しのぶさんが泣いてたシーンとか、みんなで「当たり前だ!!」って叫ぶところ、心がぎゅってなった。 宇髄さんの「生きてる」って言葉、重かったけどしっかり届いた……瀬那ちゃんが自分を責めるの、見てて辛かったけど、仲間たちの温かさに包まれてるのが伝わってきて安心した。 甘露寺先輩とのやり取りも可愛くて、特に「守ります」のところは胸が熱くなったよ。 炭治郎たちとの日常パートもふわっとしていて、戦いの後の癒しを感じられる素敵なエピソードだった🌙