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しにがみ
ぇ………
2人の背中を眺めながら絶望する
今､確かにクロノアさんは笑ったんだ
しにがみ
なん､で………
おい､君…ちょっといいか？
しにがみ
ぇ……
エディ
リアムはいるかい？
そこには背が高い見た事のない看守
リアム看守を探してる……？
しにがみ
リア､ム…看守……は､ｯ…
エディ
……君､ちょっと着いてこい
しにがみ
ぇ………
エディ
聞こえなかったのか？
しにがみ
ぁ､いや…行きます、
しにがみ
ぇ…医務室､ですか、？
エディ
顔色が死ぬ程悪いぞ…
しにがみ
ぇ…そーですか？
エディ
あぁ…囚人の体調管理も看守の仕事だからね
エディ
とりあえず､そこに横になっといてくれ
しにがみ
はーい…
そう言われてベットに横になる
牢屋のうっすいベットとは違って寝心地がいい
しにがみ
(まぁ…それどころじゃないけど……)
エディ
うーん…無線も繋がらないか……
しにがみ
あ、の…
エディ
ん？なんだ
しにがみ
リアム看守…医務室に向かったはずなんです
エディ
……だがここには居ないぞ？
しにがみ
ぺいんとさん…8番が倒れて…
しにがみ
9番と医務室に向かったはずなんです……！
しにがみ
だけどｯ…いなくてｯ……！
心拍数が上がる
息が苦しくなってくる
汗が頬を伝う
しにがみ
あのｯ…それでｯｯ…！
エディ
落ち着け
しにがみ
ｯ…！
その看守の言葉で理性を取り戻す
ゆっくり深呼吸をして呼吸を整える
しにがみ
はー…ふー……
しにがみ
はぁ………
エディ
全く…リアムの奴め……昔から気に食わない奴だとは思っていたが…
しにがみ
昔､から……？
エディ
あぁ､自己紹介がまだだったね
エディ
僕はエディ､まぁ…自由に呼んでくれ
しにがみ
は､はぁ……
しにがみ
よろしくお願いします…エディ看守……
エディ
あぁ
エディ
さてと…急だが質問いいかな？
しにがみ
え､はい…
エディ
リアムと9番…最近おかしいと思ったことはあるか？
しにがみ
あ､えっと……
しにがみ
リアム看守は､わかんないけど…
しにがみ
9番､子供っぽくなってて…
しにがみ
それと……
しにがみ
8番が倒れた時…笑ったんです……
エディ
ｯ！
あぁ､思い出しただけで背筋が凍る
あの無邪気な子供のような笑い方
しにがみ
(あんな笑い方､クロノアさんは絶対しない)
しにがみ
リアム看守も…普通囚人連れて行くなんて事しないと思うんです
エディ
なるほど……
エディ
＿＿＿＿…
しにがみ
ｯｯ！！
その言葉を聞いた瞬間､またゾクリと背筋が凍った
それとは裏腹にふつふつと腹の奥が煮えたぎっていた
しにがみ
エディ看守…今……
''道化師''
しにがみ
って言いました……？
エディ
え､あぁ…
エディ
知らないと思うが､道化師は鏡の道化師とも言われてて……
しにがみ
知ってますｯｯ！！！
エディ
ｯ？！
あまりに大きい声を出したからだろうか
それとも''知っている''という事に驚いたのかは分からないが
エディ看守は驚きこちらを凝視してくる
しにがみ
そのｯ…過去に敵対した事があって……ｯｯ！！
しにがみ
僕らｯ､道化師に会った事があるんですｯ！！！！！
エディ
それは…本当か？
しにがみ
本当ですｯ！！
しにがみ
その中でｯ…クロノアさんが1番道化師と関わってたｯ！！
もしあの時…クロノアさんが捕まった時……
道化師の手によって助けられてたら？
もし…すでに裏切ってたとしたら？
しにがみ
(いや違う､絶対に違う！)
しにがみ
だからｯ…だからそのｯｯ……！！
エディ
……6番
しにがみ
……なんですか？
エディ
取引をしないか？
しにがみ
ぇ……
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