しだ
しだ
しだ
しだ
しだ
しだ
瞼は重く、喉が痛む。
そんな朝を今日も迎える
そして、今日もあの人の事を考える。
さらさらとした赤い髪に、透き通るような肌 いつも俺に笑いかけてくれる そんな人。
この気持ちに気がついたのは 一年程前
告白しろよって??
いや、それはできない。 出来るのならばもうとっくの昔に しているのである。
どういうことかって?
俺は特異体質 いわゆる【奇病患者】なのだ。
どうやって気がついたのかって?
俺は今まで5回以上告白をしている
だけれども、その相手に俺の気持ちを伝えた途端に俺は
相手の事を忘れてしまう
そういう奇病なのだ。 これは生まれつきであったんだと思う
相手が自分の気持ちを知ってしまったとき、俺は相手を忘れてしまう
お陰で恋愛経験はゼロ
なんて酷い世界なんだろうか。
そんなことを考えながら、 俺は身支度を済ませて玄関から外へ出る
突き刺さるような冷たい風達が俺の心を表しているようで心地が悪い
そう、今日は【あなた】に会いに行く日。
足取りは軽く、心はおもりをぶら下げたかのように重たく。
あなたの家へ向かう。
ピーンポーン
インターホンの甲高い音が鳴り響く
するとガチャリと音がしたと思えば ドアを開けてあなたがひょこっと顔を出した。
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そんなこんなでころんを家にあげる。 相変わらずの自由さで、知らない人だったら対応仕切れないだろう
そんな元気そうなとこも、 好きなところの一つである。
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目を見開いて訴える そんなころんも、好きだなあ....と実感する
そのとき、ふと脳裏によぎったのは
【この気持ちを伝えられたなら、 どれほど幸せなんだろうか。】 ということ
ころんと結ばれないのならば 俺は生きている意味などないんじゃないのか?
そんなことを考えてしまう。 実質、最近は肌寒いので隠せている腕の切り傷も傷口が開いてきているのである
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俺が服の袖をまくって、腕を眺めていたからかころんが不思議そうに訪ねる
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とっさに袖を引っ張って腕を隠す
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そして何分か沈黙が続いて
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真剣な顔をしてころんが言う
このまま隠していても怪しまれるだけ ころんに嫌われるくらいなら.....と 袖をまくってころんに見せる
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言葉にならない声を発して 驚くころんをただ、眺めていた
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ずきりと胸が痛む
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その途端、ころんが
俺に甘い甘いキスをした
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気が動転する。 頭が追い付かない
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目に涙を浮かべるころん 嘘では無いんだと実感させられる
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信じられない。 ころんが俺を愛している...?
でも、俺は...ころんに思いを伝えることなんて、できないんだ
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目から涙がポロポロと落ちる。 ころんも同じくだった 気持ちを伝えた以上、関係が壊れることがわかっていたんだろう。
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泣きじゃくるころん。 そして俺は
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深く深呼吸をする。 そして
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意識が朦朧とする そろそろ、忘れるんだろう
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その途端に 視界がぐにゃりと歪む
やっと視界が暗転して、 正常にまで戻ったと思えば
目の前に知らない男が立っていた
目の周りは赤く腫れていて 明るめの痛んだ髪が何かを彷彿とさせる
誰だ?俺の家に何しに来たんだろう
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頭が痛い 俺の頭の中のぽっかりと空いた穴が とぐろを巻いて俺を追い詰めてくる
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苛立った為に、強気に出る
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何かが飽和する 懐かしいような、寂しいような
俺の心にぽっかりと 空いた穴の正体は
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淡い淡い恋心だった
その瞬間心のなかに色々なイメージ....いや、記憶が蘇った
今度こそ 貴方と過ごす幸せな妄想を 現実に
そう、忘れるかよ... 忘れてたまるものか。 そして俺はにっこりと幸せを顔に浮かべて
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これが僕らの忘れやしない
恋物語だから。
しだ
しだ
しだ
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しだ
しだ
しーゆー!!
コメント
6件
ころちゃん…『俺』呼び?(*^^*)