渚
(学校何て大嫌いだ)
渚は机の上に目を向ける
(ブス)(死ね)(バーか)(学校に来るな)
荒々しい文字を見るたびに、渚の心が傷つけられる
渚
(落ちついて。こんなのただの文字だ。ただの・・
クラスメイトのみかのさとみのすがたがあった
二人は無言で渚を見つめる
渚
みか、里見
渚は二人のもとに駆け寄った
渚
あ、あの私の机に
みか
ネェ、里見。今何か声が聞こえた?
里見
ううん。別に何も聞こえないよ
みか
渚の声が聞こえたとおもったんだよねー
里見
渚何てどこにもいないじゃん
里見の言葉で渚の体がびくりと震える
みか
まぁ、渚がいても無視するけどさ
里見
あはは。確かに、渚はうざいしねー
里見
そんなことより、英語のノート見してよ英訳の宿題忘れちゃったんだよねー
みか
えー。また忘れたの里見?
里見
お風呂入る前までは覚えてたんだけど。とにかく助けてよ
みか
本当、調子いいんだから
里見
いいじゃん。友達なんだからさ
みか
そういややうちのクラスに友達が一人もいない女子がいるよね
里見
えー。そんな可哀想な女子いるっけ?
みか
いるいる。だれとはいわないけどさー。なまえがさいしょに(な)がつくこ。さいごに(さ)だったかなー
里見
ちょっとぉー。それって渚しかいないじゃんwww.
みか
あれ、ばれちゃった?
みかと里見の会話を渚はだまってきいていた
渚は教室を抜け出した
後ろから二人の笑い声が聞こえる 渚はろうかを走り出した
渚は教室に戻り机の上に落書きされた机をふく
それどころか、クスクスと笑う者もいる。
渚
(どうして、どうしてこんなことになったの?)
今年の春、渚は中学校に入学した。
初めて話したのは、(みか)と(さとみ)だった
渚
(なんで、)
渚は泣きながらも、家庭科室に来た
渚
お願い誰かこのいじめから助けて!
?
逃げちゃえば?
渚
え、?だれがいるの?
がらがらがっしゃーん!
雷がた落ちた音が耳元で聞こえた
渚
ひっ!