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過去の記憶のUFOキャッチャー

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過去の記憶のUFOキャッチャー

1 - 過去の記憶のUFOキャッチャー

♥

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2019年04月02日

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健心

俺は新高校1年生。
今年の4月8日から高校生活を
始める至って健全な男子である。

健心

俺の唯一の欠点は父さんがいないことだ。

健心

父さんとはなんかの理由で別れたらしい。

健心

正直俺は父さんが欲しい。

健心の自己紹介終了

母さん

健心??ご飯よ~

健心

あっ!はーい!

健心

心)これは母さん。
とても優しくて頼りがいがある。

健心

父さんがいなくても一切寂しげな
ところを見せないのが
母さんのいいところである。

健心は晩御飯を食べ終わり部屋に向かう

健心は知りたがっていた。 なぜ、自分には父さんという存在が いないのかということを。

お母さんは、もう少し大きくなってから 教えてあげるからね。 の、一点張りで教えてくれたことが ないのだ。

健心

俺にもお父さんが欲しいな~。

健心が呟いた。

母さん

ん?健心、今なんか言った?

健心

あ!いや……なにもいってないよ!

母さん

あら……そう。
辛いことあるだろうけど、
母さん頼りにして頑張ってくれて
ありがとうね。

健心は眠りについた。

翌日のこと。

健心

うわぁっ!!

健心

ちょw寝坊じゃん

健心

なんで母さん起こしてくんねーんだよ!

健心

うわぁ!担任に叱られるなこれ。

健心は家を出て、学校への道を とぼとぼと歩いていた。

健心

今日ぐらい学校休んでもバレないよな?w

健心

あれ?

健心は小さなゲームセンターを 見つけた。

健心

こんな所にゲームセンターなんて
あったっけ?

健心

まぁ!いいっか!
今日はお小遣い入ってるし、
ゲームでもしてこ!!

健心はゲームセンターに入る

健心

あの~!!すみませ~ん!!

健心

誰かいませんか~??

シーン

誰もいないようだ。

健心

まぁ、いいっか。

健心

ん?

健心

過去の記憶……の、UFOキャッチャー?(笑)なんだそれ。

健心

相変わらず、面白いUFOキャッチャーもあるんだな(笑)

健心

面白そうだからやってみよ。

ガチャン!

健心

わお!取れた!w

健心

俺、UFOキャッチャー不向きなのに取れたんだけどーw?

健心

俺……才能あるかも(笑)

自画自賛していたときである。

健心は気づいた。

健心

ん?これ……鍵……かかってるな(笑)
どうやって空けるの?(笑)

健心は受付の方をみた。

そこにはさっきまでいなかった おばあちゃんらしき人が座っている。

健心

あの~?すみません!

おばちゃん

はぁい~?

おばちゃん

どうしましたか~?

健心

あの、このカプセル、鍵かかってて開かないんですけど。

おばちゃん

あぁ。過去の記憶のUFOキャッチャーを使ったんだね。

健心

あ……はい!そうです!

おばちゃん

お坊ちゃん、お目が高いね。

おばちゃん

じゃあ、頭にこれセットしてくれる???

今で言う、VGゴーグルみたいなやつを 渡された。

健心

これ……なぜ?付けるんですか?

おばちゃん

あぁ。説明がまだだったね。

おばちゃん

お坊ちゃんが取ったやつは、
過去の自分が覚えていない。
もしくは知らない。

おばちゃん

今の自分が最も知りたいと思ってることを見せてくれるんだよ。

おばちゃん

お坊ちゃんが1番しりたいことは
なんだね?

健心

俺が知りたいのは……

健心

お父さんがいたのか。いないのか

健心

なぜ、いなくなってしまったのか

おばちゃん

じゃあ、その疑問を頭に思い浮かべてVGゴーグルを付けてみるといいよ。

健心

はい。

健心はゴーグルを受け取り、 頭に装着した。

装着後、まわりを見渡すと まだ、真新しい家が、見える。

どうやら僕がちょうど喋れない頃 だったんじゃないかと思う。

母さん

あなた~ご飯よ!!

父さん

お~!ご飯か!
母さんのご飯はいつもおいしくて
仕事を頑張れるよ!

母さん

もー!あなたったら(笑)

あ!父さんだ!と健心は呟いた

とても仲がいい、夫婦である。

父さんがご飯を食べ終わる。

父さん

じゃあ、明日はやいし、
俺、もう寝るな。

母さん

ええ~、最近やってないじゃない

父さん

なにいってるんだ。

父さん

健心もうまれたんだし
しばらくは無しって言っただろ?

母さん

あなたのケチ~!

健心は少し引いた

今の母さんと、父さんいた時の 母さんとじゃ、全然違うのに気づいた。

母さん

じゃあ!健心もおねんねしよっか

健心

マ……マ!おねんね……しゅる!

俺、喋れるのか(笑)

母さんが俺を抱っこして寝室にいった。

恐らく、ベビーベッドがあるのだろう。

というところで、VGの映像が 切れてしまった。

健心

え??もう終わり??

おばちゃん

はい。そうですよ。

おばちゃん

あと、何回か来てくだされば
続きも見られます。

健心

そういう設定か(笑)

おばちゃん

どうでした?

健心

母さんと父さんは普通に仲がいい
夫婦だった。なのに……なぜ?
今は俺に父さんがいないんだ?

おばちゃん

その答えは次回分かるかも
知れません。
来てみてはいかがですか?

健心

そうだよな。
じゃあ!明日!来ます!

そういって、健心は帰宅した

別に母さんからも変なことは言われなかった

学校を休んだことも知らないようであった。

翌日

健心

今日も行くか!

ガラッ!

健心

すみませーん!

相変わらず、入る時は誰も返事を返してくれない。

ガチャン!

健心

よっしゃ!今日も取れたわ!

おばちゃん

お取りになりましたか?

健心

うわぁぁあ!!?

おばちゃん

驚かせてごめんなさいね。

俺は急に横に現れたおばちゃんに びっくりした

健心

あ、いえ(笑)大丈夫です

おばちゃん

では今日もVGをつけてください

健心はVGを頭に装着した。

今回は、昼間からの映像だった。

ピンポーン!

突然家のチャイムが鳴った。

母さん

はーい

母さんが出た。

どうやらチャイムを鳴らしたのは 近所のおばちゃんだったらしい。

近所のおばちゃん

あら~いらしたのね。

母さん

いなかったらあなたもチャイム
鳴らさないでしょう?

近所のおばちゃん

たしかにそうね(笑)

近所のおばちゃんと母さんは すごく笑っていた。

近所のおばちゃん

あ!そうだ。これ、知ってる?

近所のおばちゃんがなにか四角いものを バッグから取り出している……。

俺は……写真か何かだと思った。

母さん

あの……これ……は?

近所のおばちゃん

これはね……なんだよ。

あまりにも小さい声で話しているため 聞こえなかった。

母さん

えっ……?ほんとう……ですか?

近所のおばちゃん

本当だよ。私が嘘をついてると?

母さん

いえ、そんなことは思っていませんが、信じられなくて……。

どうやら。母さんは青ざめているよう であった。

どうしたであろうか?

近所のおばちゃん

ただ、あんたにこれを伝えたかっただけよ。

母さん

あ……そうなんですか

近所のおばちゃん

ごめんね。変なこと話して。

近所のおばちゃん

本人に聞いてみるといいよ。

母さん

わ……わかりました。

どうやら母さんは相当焦ってるようだ。

どうしたんだろ……?

母さんはそのプリントのようなものを受け取り、近所のおばちゃんを帰した。

それと交代に父さんが帰ってきた。

父さん

ただいま~!

母さん

お……おかえりなさい

父さん

ん……?青ざめてどうしたんだ?

父さん

なんか具合でも悪いのか……?

母さん

ちょっと……話があるの。

父さん

お……おう。

母さん

この写真……見覚えあるのかしら?

父さん

な……なんでこれをお前が??

母さん

やっぱ、見覚えあるのね。

母さん

私に浮気がバレないとでも?
思った?

父さん

いや……これはその……。
浮気じゃなくて。
会社の上司が、相談に乗って欲しいって言うもんだから断りきれなくてさ。

母さん

言い訳言っても無駄よ!!

母さん

私がなんのためにあなたについてきたかわかる!?

母さん

本気であなたを好きだった……。
なのにあなたに裏切られた。

父さん

いや!違うんだ!

父さん

浮気じゃないって!

母さん

嘘をいい!どっからどう見ても
浮気よ!

母さん

いいわ。もう、終わりにしましょ

父さん

お……終わりにって……。

父さん

お……お前!?まさか!?

母さん

そのまさかのまさかよ。

母さんは台所から斧を持ってきた。

そういえば、母さんの前の職業は 木材を加工するような仕事だった。

父さん

おい!やめろ!
子供がいるんだぞ!

健心

うぇぇぇん!

とうとう俺は泣き出したようだ。

母さん

ごめんね~。健心。
でもね、こうするしかないの。

父さん

やめろぉぉぉぉぉぉ!!!

母さんが父さんに向かって斧を振り下ろした。

の、瞬間血しぶきを浴びた。

母さんは父さんを殺したのだ

母さん

健心……。
このことは絶対思い出すなよ?

健心

うわぁん!

母さん

そして、私を失望させるな。
ここにいる、おじさんみたいにね

母さん

母さんを失望させた時は
ここにいるおじさんみたいになるからね?覚悟してね?

母さんがそういった直後、映像が切れた。

健心

はぁ!はぁはぁ。

おばちゃん

どうでしたか?

おばちゃん

過去を思い出した気分は……?

健心

最悪です。母さんが父さんを殺した。

おばちゃん

お母さんの前ではその言葉は
口に出さない方がよろしい。

おばちゃん

あなたも同じような運命を
辿るようになってしまいますから

健心

は……い。わかりました。

そういって……健心は帰宅した。

帰宅するといつも通りの母さんが待っている

母さん

ただいま!

健心

お……おかえり!

母さん

晩御飯作っておいたから一緒に
食べましょ?

健心

わ……わかった。

なぜか声が震えてしまう。

おれはVGをみたことを後悔した。

俺が晩御飯を無言で食べていると 母さんが話しかけてきた。

母さん

ねぇ。健心?
小さい頃の記憶ってある?

健心

ち……小さい頃?

健心

家族3人であそんだりとか?

……。俺は口を滑らせてしまったようだ。

なぜなら、3人であそんだのは 俺がすごく幼い頃である。 だから俺自身、父親がいたかなんて 覚えてるはずもなかった。

母さん

……お前……まさか思い出したんじゃないだろうね?

健心

な……なにが……?

俺は焦りを隠せず、涙目であった。

母さん

そう……。
思い出してしまったのね。

母さん

幼い頃の記憶を。

健心

いや……違うんだ!
これは違くて!

母さん

何が違うの?

母さん

お前もお父さんと同じような
運命をたどるのね。

母さんは台所から斧を持ってきた。

健心

かっ……母さん……
こんなことする人じゃないだろ?

母さん

残念ね。
健心とは長くいられると思ったのに。

母さんは俺に斧を振り下ろした。

健心

うがぁっ!

母さん

ばいばい。
健心……?
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