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楽しい時間はあっという間に過ぎていく──────

時計の針は9時半をさしていた

佳澄

もうこんな時間か……

竜一郎

……

佳澄

そろそろ帰らないと──

竜一郎

──イヤだ

佳澄

……?

竜一郎

オレ、もっと佳澄ちゃんのそばにいたいし……

竜一郎

離れたくない…………

ぎゅっ

寂寥感に襲われ、竜一郎は佳澄を抱きしめた

佳澄

竜一郎……?

いつもとは違う表情を浮かべ、 戸惑う

佳澄

(なんで、そんな泣きそうな顔をしてるんだ?)

佳澄

佳澄

また明日、会えるだろ?

竜一郎

……佳澄ちゃんは、寂しくないの?

拗ねるように口を尖らせる

佳澄はため息をついた

佳澄

竜一郎

竜一郎

…………

佳澄

あとでLIMEする──

ぽんぽん

頭を撫でた

竜一郎

……!

顔を少し上げる

竜一郎

……本当に?

佳澄

あぁ、約束する。だから──

佳澄

──腕を解いてくれ

竜一郎

……わかった

竜一郎は了承し腕を解いた

そして、ふたりは別れ帰路についた

自室に入ると、ちょうど佳澄からLIMEが来た

竜一郎

──来た

マシンガンのように返信した

佳澄

おい! やめろ!!

佳澄

マシンガンみたいな、送信すんな!!

リュウ

あは♪ ゴメンね🤣

リュウ

嬉しくてさ、つい(#^.^#)

佳澄

つい、じゃない!

リュウ

通話終了

通話
01:53

佳澄

急にどうした?

リュウ

リュウ

ん〜、声が聞きたくなって📞

佳澄

さっきまで

佳澄

一緒だっただろ?

リュウ

そーなんだけどさ

リュウ

佳澄ちゃん、もう寝る?💤

佳澄

寝間着に着替えてから寝る

リュウ

わかった☺️

リュウ

おやすみ😘佳澄ちゃん

竜一郎

あは♪

ベッドに横たわると、竜一郎は顔を赤らめデートの余韻に浸る

竜一郎

佳澄ちゃんとデートしちゃった♪

竜一郎

すげ〜幸せ♡

チュッ

オニキスのストラップにキスする

竜一郎

ホーント佳澄ちゃんは優しい

竜一郎

だから…………

竜一郎

竜一郎

誰にも渡さない

スマホの画面をタップした

竜一郎

うぜぇな。こいつ……

佳澄に見せた笑顔とは裏腹に、冷たい眼差しで画面を凝視する

竜一郎

どうすっかな〜、しばくか?

竜一郎

でもな〜、佳澄ちゃんに知られたら怒られるし

竜一郎

ヘタしたら嫌われる…………

竜一郎

そんなの嫌だし!

竜一郎

竜一郎

こっそりやっちゃうか

翌朝

佳澄

……ふぁ

竜一郎

佳澄ちゃん、おはよ〜♪

佳澄

っ!?

突進するように抱きつく

佳澄

お前、危ねーだろ!!

竜一郎

だって〜、佳澄ちゃんを見かけたから〜

佳澄はため息をついた

竜一郎

きのうのデート、楽しかったネ♪

竜一郎

また行こうね♪

佳澄

──そういうのは、女の子と行け

竜一郎

え〜いいじゃん

竜一郎

また行こーよ

佳澄

……

佳澄

(うなずくまで、離れないな……)

盛大にため息をついた

鷸ヶ守高校帰宅部

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