ゲホッ
ゴホッ
りさ
くるしいよ……
バタッ
こう
こう
こう
大丈夫?
りさ
たす、けて……
こう
わ、わかった救急車よぶ!
りさ
う、……ん
ピーポー
ピーポー
こう
…
ガラッ
母
りさ!
こう
あ!お、お母さんですか?
母
え、えぇ
母
どなた?
こう
いや、僕は通りかかっただけで。
母
でも、救急車呼んでくださったんでしょ?
こう
え。あ、はい
母
お礼をさせて欲しいの
こう
そんな僕は何もしてな、
りさ
おかあ、さ…ん
母
りさ!
母
あなた、携帯持って出かけなさいって言ってるでしょ
りさ
ごめん、ね
こう
あの、僕はこれで
ギュッ
こう
うわぁ!
りさ
ありがとう、お名前は?
こう
こうだよ
りさ
こうくん、また会おうね
こう
そうだね
母
ちょっといいかしら?
僕は廊下で
りささんのことを話された
ショックで立ち尽くしたけど
僕にできることならと、思い
りさに会いに病院へ通った
自分もよく分からなかった
通りかかって救った命ではなくて
何か違うものを救ったようで
大切にしたいと 思った








