駅を出た3人は手分けして廃墟について情報収集をしていた
ゆうや
なかなか知ってる人いないなぁ…
真からスマホへ連絡が来る
ゆうや
「近くの公園に集合!」
添付されていた位置情報を元に公園へ向かった
真
お、来たか
ゆうや
どうしたの?
真
それが…
玲奈
廃墟の場所が分かったの
玲奈
ただ…
ゆうや
ただ…?
真
山の奥の方に入って、そこを抜けた先にあるらしい
ゆうや
時間かかりそうだね…
真
せっかく情報を掴んだんだ、時間がかかろうが行くぞ!
ゆうや
う、うん!
真
よっしゃ、俺の後に続けー!
ゆうや
おー!
玲奈
おー!!
情報を元に真を先頭に3人は山に入った
ゆうや
山って聞いたから道無き道を進むと思ってたけど
ゆうや
階段があって登りやすいね
真
そうだな
玲奈
思ったけど、勝手に入ってよかったのかな?
真
立入禁止とかなかったし、いいんじゃないか
ゆうや
ほんとにいいのかなぁ…
そんな話をしながら上がっていくと
真
これか…?
しばらく上がっていると目に入ったのは雑草だらけの中、立派に建っている古い建物だった
玲奈
廃墟って聞いてたけど意外と立派…
2人がそうつぶやく中…
ゆうや
あれは…?
建物の窓から「何か」が顔を覗かせこちらを見ていた
真
どうした?
ゆうや
いや、なんでもない…
真
そうか
強く冷たい風が吹く
玲奈
っ…
真
ちょっと冷えるな…
よく見ると玲奈が震えていた
ゆうや
玲奈、大丈夫?
玲奈
う、うん……大丈夫…
真
そろそろ行くか?
ゆうや
行くって?帰るってこと?
真
ばかやろう、中にだよ
ゆうや
だ、だよね…
その時、昨日の夢が脳裏によぎった
ゆうや
っ…ま、まって!
真
よし、行くぞー
玲奈
うぅ…
結局中に入ってしまった
第5話へ続く (お読みいただきありがとうございました)