事の発端は金たわしの音と
泡だらけになった ガスコンロの五徳だった。
渋谷大
渋谷大
渋谷大
渋谷大
渋谷大
渋谷大
渋谷大
渋谷大
渋谷大
渋谷大
夢見心地で、次はコンロ内の汚れにまで手をつける。
奥まで入りこんだしつこい汚れを、あの手この手で拭った。
やがて満足した様子で、壁にかかった時計を見上げた。
渋谷大
渋谷大
鼻唄混じりで、テキパキと出掛ける支度を整える。
ガスの元栓や窓の施錠
ドアの二重ロックに至るまで確認し ようやく家を出た。
しかし結果は無惨な空き巣被害。
新築オートロックのアパートを
ものともしない猛者により
哀れ渋谷の夢心地は
奈落へと突き落とされていた。
渋谷大
渋谷大
久留間悟
渋谷大
渋谷大
本田芙蓉
渋谷大
久留間悟
本田芙蓉
渋谷大
渋谷大
渋谷大
ポスト
渋谷大
久留間悟
久留間悟
久留間悟
久留間悟
渋谷大
ポスト
久留間悟
ポスト
渋谷大
ポスト
久留間悟
久留間悟
本田芙蓉
本田芙蓉
本田芙蓉
渋谷大
突然の不穏な言葉に、渋谷の目が瞬く。
本田芙蓉
本田芙蓉
渋谷大
本田芙蓉
本田芙蓉
本田芙蓉
渋谷大
渋谷大
渋谷大
本田芙蓉
本田芙蓉
本田芙蓉
その問いに、困惑しているのは渋谷だけではない。
ポスト
久留間悟
答えの出ない様子に本田は
にこやかに笑んで背後の棚から 日本酒を取り出した
本田芙蓉
本田芙蓉
本田芙蓉
本田芙蓉
本田芙蓉
本田芙蓉
徳利に注ぎ入れ、神棚に上げて手を合わせる。
来客が神である場合に行われる一連の動作に
渋谷は嫌な予感を募らせた
渋谷大
本田芙蓉
本田芙蓉
本田の目が渋谷の背後に向けられる。
渋谷は未だ事務所のエントランスに程近い場所で、力なく壁にもたれていた。
自身では鏡でも使わない限り見えるはずもなく
久留間やポストもまだ目にしていない場所
渋谷は恐る恐る身を起こし、背後を覗きこむ。
久留間とポストも横から回り込む。
そこには
毒々しい肉色の肌をした女性が
しがみついていた
渋谷大
久留間悟
久留間悟
ポスト
ポスト
本田芙蓉
取り乱す三人を叱責し、本田は渋谷へ歩み寄る。
本田芙蓉
本田芙蓉
黒闇天
本田芙蓉
本田芙蓉
本田芙蓉
本田芙蓉
本田芙蓉
本田芙蓉
黒闇天
黒闇天
黒闇天
渋谷から離れた女神を、手は触れないままゆっくりと応接セットへエスコートする。
肌は肉色、黒いねじれ髪、左右非対称の目
お世辞にも美しい女神とは言えない。
しかもその足が進んだ床は、見る間に埃を纏っていく。
さらに腰を下ろしたソファが綻び始めるのを目にし
渋谷たちはその正体にようやく思い当たった様子で青ざめた。
渋谷大
渋谷大
黒闇天
黒闇天
黒闇天
黒闇天
渋谷大
渋谷大
渋谷大
渋谷大
とたん、後ろに倒れこむ。
信じがたい現実に絶望した様子でひきつり
白目を剥いたまま涙を流していた
久留間悟
久留間悟
久留間悟
ポスト
久留間悟
久留間悟
久留間悟
久留間悟
ポスト
ポスト
久留間悟
久留間悟
ポスト
その騒ぎにも反応がない。
どちらにしろ望まぬ神力に触れぬよう
今や二人とも渋谷に駆け寄る気も
助け起こす気も湧いてはこない。
ただ、まだ目覚める気配のない渋谷を前に
久留間はそっと手を合わせ ポストは静かに身を曲げた。
コメント
12件
貧乏神様もなかなか逸話のある神様ですよー✨
いや、神は神でも貧乏神かい