TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

修也

" 真っ黒のテープ"、、?

健人

うん、

健人

それだけ真っ黒で日付けすら書いてないんだ

優希

つまり、小一の時の動画が、?

健人

、、、かもしれないっていう
憶測なんだけど

健人

違うかな、

拓斗

合ってるかどうかは別として
明日見てみようぜ、それ。

修也

そうだね、見る価値はありそうだ。

修也

それじゃあ明日
健人の家から持ってきてくれる?

健人

うん。それは全然いいんだけど、、

優希

けど、、?

健人

もし母さんの大切な物だったら

健人

母さん怒らないかな、、、

優希

普通そんなよく分からないモンを大切にするかー?

拓斗

お前が嫌だったら別に大丈夫だぜ、
やめてもな、!

優希

えーそんなのつまんないじゃん!

優希

ここまで言ってやめちゃうなんて勿体ないって、!

修也

これは健人が決めなよ。別に僕たちの物でもないし、ね笑

健人

俺は...べつにいいよ?

母親は全く怒らない人だ。 きっとこの程度ならなんともない。

健人自身はそう考えていた。

優希

よし!決まりだなっ!

拓斗

全く話が早いな、、コイツは、、

健人

ただいまー

健人

、、つっても誰もいないか

俺の両親は共働きをしている。

母が帰ってくるのはいつも9時頃で 父親は海外で働いているらしい。

しかし今まで一度も 父に会ったことがない。 顔は写真で見たことがある。 それも結構前の。

とんでもない話だがこんな状況だと 父はもう死んでいるかもしれないと つい考えてしまう。

別にこの生活が嫌いって訳じゃない。

帰ってきた時に ただ家の静けさを感じるだけだ。

健人

ふー、一風呂浴びたらサッパリしたー!

健人

俺の顔の事なんてどうでもいいやー!

健人

お、今日はトンカツか、!

いつも母はお金を置いていたが 今日は作り置きしていた料理があった。

健人

いただきまーす。

健人

むグッ、バカうま!

健人

あ、

健人

そうだったそうだった、探さねえと。

健人は食べ終わった皿を洗うとすぐに あのクローゼットへと向かう。

健人

ない、、、

健人

なんで...?え...?誰かが持って行った..?

健人

もっとよく探さなきゃ....

けんちゃん?そこで何してるの?

バレた。これはまずい。

いつもはもっと遅いはずの帰りが 運悪く今日は早かったのだろう。

健人

おかえり、、母さん、
今日は早かったんだね、、

何持ってるの?それ、、

母は健人の右手に持っていたテープを 指さした。

ああ、カセットテープね。

いきなりそんなの見てどうするのよー笑

健人

ああいや、、

健人

黒いカセットテープ的なの知らない?

何それ?そんなのあったかしら、、

健人

知らないなら別にいいよ。

分かったわ。でも今度からこのカセットテープを見るときにはお母さんに
言いなさいね、?

健人

うん、、わかった。

母は一階へ降りた。

健人

(おかしい、、)

健人は話していたとき、 母の目ばかり見ていた。

純粋無垢なはずの母の目を。

健人

(母さん今、嘘ついてた、、)

健人

うお...ッ!!

健人

なんだよあずみかよ。

健人

マジでビビった~

健人

どうかしたか?

あずみ

いやー暇だから、

あずみ

話そ!

あずみは俺の幼なじみだ。 昔から学校が一緒で、よく話す仲だ。

健人

いいけど話せるのは
いつも通り10時までね

健人

俺ん家厳しいからさw

あずみ

いいよ

あずみ

通話終了

通話
37:13

あずみ

結局あんまり喋んなかったねーw

健人

まあ最近そんな話題ないからなー

あずみ

とりあえずさ

健人

ん?

あずみ

こんど遊ぶってことでい?

健人

は?どうゆうこと?

あずみ

いやだから普通に遊びに行こう、ってことね

健人

全然いいけど!

あずみ

別に付き合うとかじゃないから期待はしないでおいてねー🤭

健人

期待はしてませんから!

あずみ

詳しくはまた今度ねー

あずみ

てことでおやすみー

健人

おやすみ

― 次の日 ―

優希

あのカセットテープちゃんと持ってきた?!

健人

いやごめん。それが無くなっててさ

優希

えマジかよ!?うわー今日一日損した気分ー...

拓斗

少し気になってたのになー、、
ここまで来たら見たくなってきた

修也

ありそうな場所全部探したんだよね?

健人

うん、全て隅々まで探したよ。

健人

テープの所在は分からないけど

健人

ひとつ気がついたことがあるんだ。

優希

なになに??

健人

母さんが嘘をついてた。

拓斗

っ、なんだよ、そんなことかよ!

健人

でもいつもは嘘をつかないのに

健人

テープの事を聞いたときだけ挙動不審だったんだ。

健人

やっぱりテープには何か隠されてる...

修也

テープの中には健人の母にとって大事な " 何か " がそこにあるんだろうね。

健人...父さんの言うことをよく聞くんだ...。いいな...?

....て.....

お前は―.....じゃないんだ―...

....きて....

きっと―...てくれる...。だから―、、、

この事は
忘れるんだ!!!!!!!!

起きて!

健人

...ん、、

あずみ

健人起きて!

あずみ

健人!ねえってば!

ゴツっ!

あずみは健人の頭を教科書で 思いっきり叩いた

健人

痛ッ!!

健人

なんだよ、、ってここ家じゃなかったのか

あずみ

今日放課後遊びに行くって言ったじゃん!

健人

そうだったっけ......ってか、

健人

今日って何日?何月?

あずみ

何言ってるの?7月だよ7月7日。七夕だよ。

健人

は?!

健人

(黒いカセットテープの話したのって、5月だったよな...いや、)

健人

そもそも話したっけ...

あずみ

何がよ?しけた顔して変なこと言ってないで早く行こーよ

健人

えてかそういえば俺たちって電話したよな?この前

あずみ

当たり前じゃん。だって私たち付き合ってるし。

健人

え..........?

黒いカセットテープ

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

1,300

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚