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死ネタ有
不穏
スタート
加賀美ハヤト
加賀美ハヤト
なんど願っただろう
不破湊
不破湊
なんど頭をよぎっただろうか
僕ほど正月が嫌いな人はいるだろうか
剣持
オフィスの窓に映る満月が凄く綺麗だった日
僕はある人に無理なお願いをした
甲斐田
甲斐田
剣持
新年そうそうする会話じゃ無い事くらい分かってる
だけど怖いんだ
剣持
にじさんじの中に歳を取らない人なんてごまんといる
だけど
もう限界だった
甲斐田
無理なお願いをしてるのは分かってる
異世界の研究者だからと言って、期待しすぎだろうか?
剣持
剣持
剣持
こんな事も叶わないの?
甲斐田
剣持
甲斐田
剣持
別に出来ると思ってない
ただの愚痴として聞いてもらうつもりだった
甲斐田
甲斐田
甲斐田
「研究者やらせてもらってるんで」
剣持
なぜかそのくだらない一言で笑みが溢れた
甲斐田君、無茶しやすいけど
''大丈夫''だろう
なんて思わなきゃよかった
不破湊
甲斐田
彼の右手だけ異様に皺が多く
まるで
剣持
怖い
ねぇ、それはどうしたの?
なんて聞けなかった
自分からお願いしといて
剣持
加賀美ハヤト
加賀美ハヤト
不破湊
剣持
剣持
甲斐田
甲斐田
そう言って彼は笑顔を見せた
最期に
連絡が来たのは、あれから1週間も経っていなかった
にじさんじ全体のグループに、こんなメールが届いた
剣持
【甲斐田晴さんが 亡くなりました】
返信欄にはライバー達の質問で溢れかえっていた
記載されているのは
体の所々が老朽化していた 恐らく人工的につけられて物
そして
自分で行った物
と記載されていた
剣持
息が上がる
なんで
僕が、殺した?
甲斐田君を
僕のワガママが
甲斐田君を…
剣持
居ても立っても居られなかった
僕は1日中泣いた
ずっとずっと生きていたけど
流石にこの現実は僕を
死の淵へと追いやった
もう何が何だか分からなくて
見よう見真似の形で
それをする意味も分からず
手首を切ったり
首辺りを刺したりもしてみた
死ねないのに
ギシ ッ ……
僕は首を吊った
これくらいしないと、償えないから
剣持
僕は一生を使って償うよ
死んだ君を
死ねない僕が