橙樹
部屋を出る前、彼らに言葉を残す。
2人の微妙な距離感に違和感を覚えたが。
きっと戻ってくる頃には元に戻ってるだろう。
そんな気がした
紫央
橙樹
6月だから外の湿った空気に触れながらそう返事する俺
橙樹
ドクンドクンと脈打つ鼓動を感じながら1歩前を歩いているなーくんを見つめた
紫央
橙樹
紫央
橙樹
こちらをくるりと振り返り目を伏せる彼のそんな動作にドキッとする
紫央
橙樹
口から出たのはとても簡単な質問であった。
とても簡単で、答えの見つからない質問
紫央
橙樹
なーくんの後ろでは月が明るく光っていた。
逆光であまり見えないが、彼の眼はうつろだった、、、
紫央
吐息とともに放たれる言葉。
、、、とても、寂しかった
橙樹
俺がそうつぶやくと、やっぱり、と嗤う彼。
__でも
橙樹
紫央
橙樹
1歩彼に向かって踏み出す
橙樹
紫央
サラサラしとるなーくんの後頭部に手を置き、顔を近づける
__月明りは、とてもきれい。
月が綺麗って告白の言葉もあるくらいだ。
だけど俺はそれ以上に、
口づけを交わす目の前の少年の方が綺麗だと思った
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