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カゲフミ3

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カゲフミ3

1 - カゲフミ3

♥

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2019年11月18日

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宮坂椿

ん?ここ…どこ?

目覚めると見知らぬ場所にいた。

高原ユキト

椿ちゃん。起きたんだネ。

宮坂椿

まさか、ユキトがここに連れてきたの?

高原ユキト

うン。そうダよ。

宮坂椿

なんのために…

宮坂椿

…カゲフミをするため?

高原ユキト

そのとおリ。

高原ユキト

あのさァ。行方不明事件って知ってル?

宮坂椿

ええ。松江蒼大、今村ノエル、笹木拓斗、西山幸助、早稲田詩朗、棚田沙也夏…など大勢の子供がいなくなったんでしょう?

高原ユキト

うん。椿ちゃんその子たち知ってるんじゃナいの?

宮坂椿

え?何を言って…

宮坂椿

あ、

宮坂椿

5年生の時のクラスメイトたち…

高原ユキト

大正解~

高原ユキト

そう、キミたちは誰カに恨まれてるンだ。

宮坂椿

…の、野田ミサコ

今、すべてを思い出した。

5年生-2月14日

宮坂椿

今日はユキトに渡す物があるんだ~❤️

クラスの女子たち

え~!すごいじゃん椿❕

私はクラスの中心人物だった。

ユキトは目立たないタイプだったが、裏で女子から人気があって、私とユキトは美男美女でお似合いとよく言われていた、が

宮坂椿

またあいつ…

野田ミサコ

はいこれ!チョコレート!!

赤いリボンでラッピングされた小箱を手渡す。

高原ユキト

え!僕に?ありがとう!!

それはすごい円満の笑みだった。

宮坂椿

私にはそんな顔しないのに…

クラスの女子たち

なにあいつまた高原君の所に…。でも大丈夫!椿なら絶対いけるから!

そうだわ!私ならいける!!

宮坂椿

ねぇユキトちょっといいかし-

高原ユキト

あ、ごめん。また後で

私の言葉をさえぎりながら言った。

私よりその子との会話のほうがいいの?!

野田ミサコ

ごめんね?

私は、いや私達はミサコが調子にのっているように見えた。だから、

いじめた。

高原ユキト

そのとオり。キミたちはミサコに恨まれてイる。

高原ユキト

これは彼女の復讐劇なのサ。

宮坂椿

なんで!私が恨まれなきゃいけないのよ!アンタもじゃない!友達を見捨てたじゃないの!!

高原ユキト

あァ。彼もキミの言うとおり、罪を犯した。でも、そのかわリちゃんと罰を受けた。

宮坂椿

何…を言っているの?あなたがユキトでしょう…?

高原ユキト

気づいてナカッタノ?ワタシはユキトじゃない、ミサコよ。

宮坂椿

高原ユキト

アナタガタスカルホウホウハヒトツ。ワタシトカゲフミヲヤッテ、3分間ワタシニ影をフマレナカッタライイノ。

高原ユキト

カンタンデショウ?

宮坂椿

わ、わかったわ…

高原ユキト

ソシテ、ワタシニ影ヲフマレタラ、ソレハ死ヲイミスル。

高原ユキト

サアニゲテ。1分マツカラ。

ダッ

私は走りだした。

??

椿ちゃんこっち!!

宮坂椿

わかったわ!!

多分この声はユキトなのだろう。

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