宮坂椿
ん?ここ…どこ?
目覚めると見知らぬ場所にいた。
高原ユキト
椿ちゃん。起きたんだネ。
宮坂椿
まさか、ユキトがここに連れてきたの?
高原ユキト
うン。そうダよ。
宮坂椿
なんのために…
宮坂椿
…カゲフミをするため?
高原ユキト
そのとおリ。
高原ユキト
あのさァ。行方不明事件って知ってル?
宮坂椿
ええ。松江蒼大、今村ノエル、笹木拓斗、西山幸助、早稲田詩朗、棚田沙也夏…など大勢の子供がいなくなったんでしょう?
高原ユキト
うん。椿ちゃんその子たち知ってるんじゃナいの?
宮坂椿
え?何を言って…
宮坂椿
あ、
宮坂椿
5年生の時のクラスメイトたち…
高原ユキト
大正解~
高原ユキト
そう、キミたちは誰カに恨まれてるンだ。
宮坂椿
…の、野田ミサコ
今、すべてを思い出した。
5年生-2月14日
宮坂椿
今日はユキトに渡す物があるんだ~❤️
クラスの女子たち
え~!すごいじゃん椿❕
私はクラスの中心人物だった。
ユキトは目立たないタイプだったが、裏で女子から人気があって、私とユキトは美男美女でお似合いとよく言われていた、が
宮坂椿
またあいつ…
野田ミサコ
はいこれ!チョコレート!!
赤いリボンでラッピングされた小箱を手渡す。
高原ユキト
え!僕に?ありがとう!!
それはすごい円満の笑みだった。
宮坂椿
私にはそんな顔しないのに…
クラスの女子たち
なにあいつまた高原君の所に…。でも大丈夫!椿なら絶対いけるから!
そうだわ!私ならいける!!
宮坂椿
ねぇユキトちょっといいかし-
高原ユキト
あ、ごめん。また後で
私の言葉をさえぎりながら言った。
私よりその子との会話のほうがいいの?!
野田ミサコ
ごめんね?
私は、いや私達はミサコが調子にのっているように見えた。だから、
いじめた。
高原ユキト
そのとオり。キミたちはミサコに恨まれてイる。
高原ユキト
これは彼女の復讐劇なのサ。
宮坂椿
なんで!私が恨まれなきゃいけないのよ!アンタもじゃない!友達を見捨てたじゃないの!!
高原ユキト
あァ。彼もキミの言うとおり、罪を犯した。でも、そのかわリちゃんと罰を受けた。
宮坂椿
何…を言っているの?あなたがユキトでしょう…?
高原ユキト
気づいてナカッタノ?ワタシはユキトじゃない、ミサコよ。
宮坂椿
え
高原ユキト
アナタガタスカルホウホウハヒトツ。ワタシトカゲフミヲヤッテ、3分間ワタシニ影をフマレナカッタライイノ。
高原ユキト
カンタンデショウ?
宮坂椿
わ、わかったわ…
高原ユキト
ソシテ、ワタシニ影ヲフマレタラ、ソレハ死ヲイミスル。
高原ユキト
サアニゲテ。1分マツカラ。
ダッ
私は走りだした。
??
椿ちゃんこっち!!
宮坂椿
わかったわ!!
多分この声はユキトなのだろう。