優利
僕、寝てたの…?
優利
もう朝だ…
優利
おはよう
明梨
ハッピーニューイヤー!
翼
明けましておめでとう
美羽
今年もよろしく!
優利
こちらこそ、よろしく!
翼
今美羽ちゃんと明梨ちゃんの二人でおせち作ってくれてるんだ
優利
そうなんだ
優利
二人ともありがとう!指切らないようにね!
美羽
どういたしまして~
優利
それで、翼さんは何をしてるの?
翼
飾り付け!
翼
僕がパーツはさみで切ってくから、優利くんは部屋に飾ってくれない?
優利
わかった
明梨
できたよー!
翼
こっちも完成!
美羽
おせち食べよっか!
優利
いただきます
それから、ご飯を食べ終え、遊ぼうとして立ち上がったそのときだった。
美羽
バタッ…
優利
美羽さん!?
優利
大丈夫!?
優利
美羽さん!美羽さん!
翼
とりあえず部屋に運ぼう!
明梨
私担架持ってくる!
優利
美羽さん…
優利
まさかこのまま亡くなったりしないよね…?
優利
嫌だ…好きだってことも伝えられてないし
優利
恩返しもできてない…
優利
嫌だ…嫌だ…オエッ…
そのとき、僕の口から出てきたのは、色んな種類の花だった。
優利
花…片想い…吐く…
優利
まさか、花吐き病…!?
翼
優利くん、大丈夫?
優利
…僕、花吐き病になったみたいなんだ…
翼
花、どうしよう…
明梨
その花、花束にして美羽ちゃんに渡したら?
優利
花とはいえ、嘔吐物なんだよ?
優利
大丈夫かな…
明梨
触らないように警告すれば大丈夫!
優利
じゃあ、渡してみる…!
美羽
私、このまま病気悪化して、皆に会えずに死んじゃうのかな…?
美羽
嫌だな…ポロッ
美羽
あっ…金平糖…
美羽
ここ来てから一度も泣かなかったから忘れてた…
優利
美羽さん、入って良い?
美羽
…
美羽
(泣いてたの、バレたくないな…)
美羽
(申し訳ないけど、寝てるふりしよう…)
優利
入るね
優利
これ、お花
優利
綺麗だけど、触ると病気になるから触らないでね
優利
じゃあ、お大事に…
美羽
お花…綺麗…
美羽
後何か言ってたけど、忘れちゃった…
美羽
綺麗…触ってみよう…