テラーノベル
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「ほら目黒、もう行くぞ!」
「あっ…ちょっと待ってよ翔太君!」
俺がラウールと楽屋で話し込んでいると
翔太君が、俺に声を掛けて来た
「えっ、もう行くの?早くない?」
翔太君は自他共に認める、せっかちで
「しょっぴー!俺なら、スグ出られるで!」
康二が俺の代わりに割り込もうと、声を掛けていたのが聞こえたので
慌てて机に出していた荷物を、鞄にしまう…
「ごめん。お待たせ翔太君…」
そこには、康二に背中を押されて…楽屋を出ようとしている渡辺の姿
「ちょっ…康二!何してんの?」
「めめの代わりに、俺が行く。ラウールとのお喋り、楽しいんやろ?」
「それは、もう終わりました。翔太君、待たせてごめんね///」
2人は渡辺を間に挟んで、睨み合い
「はぁ、もう少しやったのに…」
「康二は、今度な」
「ほんまに?絶対、約束な///」
勝手に手を掴んで、小指を絡める
「………」
翔太くんの手を握り、デレデレしている姿を見ていると
何だか…嫉妬心が湧いてくる
「ほら、もう行こう。翔太君」
思わず腕を引っ張って、楽屋の扉を開け放つ
「絶対約束。忘れんといて〜!」
これは船出か卒業式か?
そんな感じのテンションで、背後から大きな声が聞こえて来て
「ほら。あんなの、ほっといて大丈夫だから…」
俺は背中を押して、スグにその場を後にした
「康二、叫ぶな。凄く煩い…」
深澤の的確な、ツッコミが向井に届く
「だってなぁ…。めめが俺との語らいを、邪魔するから…」
「今日…割り込んだのは、康二だろ?」
今度は、阿部が…ツッコンで来た…
「2人共、もう良い加減…告白したら?上手くいくとは限らないけど…」
岩本が、チョコレートケーキを食べながら
そう、声を掛けて来た…
「照兄は良いやろ。しょっぴーにケーキ貰えて…」
「これは、お礼の品だから」
以前…岩本は、大荷物の渡辺を車で送った事がある
そのお礼として今朝、このケーキを貰ったのだ…
「なぁ、それ一口…くれへん!」
「駄目、あげない!」
「何や。照兄のケチ…」
「何とでも言って下さい〜」
残り半分となった所で、前を見ると
康二が…今だにジッと、こちらを恨めしそうに見つめている
「あぁ…照兄。そんな大きな一口で…」
危機感を覚えた岩本は、それを一口で頬張った
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