くるくる、くるくる。
皿の上に垂直に突き立てたフォークが、パスタを巻き取り、時計回りに回る。
最後の一本の端がシュルッ、と巻き取られた。
しかし、手は止まらない。
その内、頭の中にすら渦が見えてきて、ぐるぐると回転するのにつれて、心なしか酔いにも似た浮遊感を覚える。
「……あんまり信用されると困ります。――俺も、男なので」
くるくる、ぐるぐる。
「この意味、わかります?」
重なった瞳の色と、囁くように告げられた言葉が、忘れられない。
いつもの穏やかさとはまるで違う、まるで海底のような重さと、濃さが、頭から離れない。
質問の答えを、考えれば考える程、呼吸が難しくなる。
これは、一体。
「――考え事か?水戸」
「……!」
どっぷりと自分の世界に沈んでいた私に、唐突に声がかけられて、はっとする。
驚くままに顔を上げると、自分と同じ、*********
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