「じゃあ、お先」
「うん、お疲れ。デート楽しんできてね」
週末。
定時が過ぎ、慌ただしく帰り支度をする私に麻美が意味深な笑みを浮かべながら、さらりと問題発言を吐いた。
「だからデートじゃないって。なんなら麻美も一緒に来る?」
隠すのもなんだと思い、お昼休みに麻美に今日のことを話したのはやっぱり間違いだったと今さらながら後悔。
「2人のお邪魔はしたくないから遠慮しとく」
誘ってみるが、麻美はニヤニヤと楽しそうに私を見て笑うだけで、全然話には乗ってこない。
「だから本当にそんなんじゃないんだってば!」
あまりにもしつこい麻美に我を忘れ、ついつい声を荒立ててしまった私は事務所の注目を浴びてしまった。
すみません、と慌てて謝り、身を隠すように椅子に腰を下ろした。
「もう、麻美のせいだからね」
隣で笑いを堪えている麻美を軽く睨みがながら周りに聞こえないくらい小さな声で文句を言***********************
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