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第二章 七つ大罪編
第三十五話「不要な罪」
西地区。
怠惰はラントとケイトの猛攻を受け、ついに膝をついていた。
「はぁ……。」
「めんどくさい……。」
肩で息をする怠惰。
能力「停止」はまだ発動しているものの、その効力は明らかに弱まっていた。
ネイトが叫ぶ。
「今だ!」
「怠惰の能力が落ちている!」
ラントが神速で踏み込み、ケイトが聖天光をまとって距離を詰める。
怠惰は苦笑した。
「人間相手に……ここまで追い詰められるなんてな。」
⸻
新たな来訪者
その時。
戦場に甘い香りが漂う。
「ふふっ。」
黒い霧の中から、一人の女性が姿を現した。
七つ大罪――色欲。
ケイトが警戒する。
「新手か!」
怠惰は色欲を見ると、小さく笑った。
「面白くなってきた。」
「邪魔するなよ。」
⸻
色欲の宣告
色欲は冷たい目で怠惰を見つめた。
「邪魔?」
「違うわ。」
「もうあなたは必要ない。」
怠惰は表情を変える。
「……何?」
色欲は静かに告げた。
「能力最強だったあなたも、弱ればただの駒。」
「傲慢様の命令よ。」
「さようなら。」
⸻
裏切り
色欲が指を鳴らす。
怠惰の背後に黒い光が現れ、その身体を貫いた。
怠惰は驚いた表情のまま、その場に崩れ落ちる。
「そうか……。」
「俺は……捨てられたのか……。」
最後に小さく笑い、目を閉じた。
怠惰の身体は黒い粒子となり、静かに消えていった。
⸻
防衛軍の動揺
ラントは剣を構えたまま色欲を見つめる。
「仲間を切り捨てたのか。」
色欲は微笑む。
「弱い者は必要ない。」
「それが七つ大罪のルール。」
ケイトは拳を握る。
「そんな考え、絶対に認めない。」
色欲は不敵な笑みを浮かべる。
「なら次は、あなたたちが絶望する番よ。」
色欲撤退した
でも、まだ死ぬことは許さない。」
「あなたには、別の使い道があるもの。」
黒い鎖が怠惰の体を包み込み、その姿を霧の中へ引きずり込んでいく。
怠惰は抵抗する力もなく、静かに目を閉じた。
「……めんどくさいな。」
そう呟くと、霧の中へ消えていった。
⸻
一方その頃、異空間では古流斬と暴食の戦いがなおも続いていた。
――第三十五話「不要な罪」 完
コメント
1件
いやあ、今回も熱かったですね…!怠惰が色欲に裏切られる展開、まさか能力最強だったキャラがあっさり切り捨てられるとは。七つ大罪の「弱い者は必要ない」というルールの冷徹さがよく出ていて、ゾクッとしました。ラントとケイトの反応も良かったです。「めんどくさい」の最後の呟きが、なんか切なく刺さりました…。次、色欲との戦いがどうなるか気になります!