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歯車警察署
特殊事件・不思議死因殺人事件特別対策課
またの名を特死特対課、 業路教影、帝響姫、関繋義、この物語の主人公であり繋義と腐れ縁バディ、2児の父、命之賭輝。この街に隠れた裏で暗躍する者達に手を掛ける。
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Arcadia’s book,history of keyto original.
第2章~王になる運命~
あまりにも違う2つの船が怪しい。
賊の感が叫んでいる。
はっ今日も異常なーし。
おいおい気を付けろよ、東国から客人が来られてるのだからな。
同盟国議会堂門前で二人の門番の会話が聞こえる。
それにしても暇だな~。
まぁそもそも猛獣類は都市部に降りてくることなどないし、基本的に議会堂に人が来ることもないからなぁ。
ワオーーーーン
遠くから犬の遠吠えが聞こえる。
ひぇおっ俺犬科の動物だけは無理なんだ。
しかもあの声、北アルカディア山の猟犬じゃぁねぇか。
規制はされてねぇが、街中に出していい犬っころじゃねぇんだよ。
左に立っている門番が慌てている。どうやら本当に犬が苦手らしい。
はっはっは。
お前、嫌い嫌い言ってるわりに詳しいじゃねぇか。
遠吠え聞いただけで種類がわかるとかお前も犬なんじゃねぇのか。
右に立っている門番は左の門番をからかっている。
そういうお前は怖いものてか苦手なものないのかよ。
そりゃあるぜぇ、俺はなぁ針が嫌いだ。
針ぃ?
あぁ、針みたいに先が尖ったものを向けられると俺、動けなくなっちまう。
馬鹿だ、平和ボケしてやがる。
だが、ありがとうとでも言っておこうか。
門番の弱点さえわかれば、侵入は容易い。
決行は今夜にしよう。
北アルカディア山生息の猟犬はどんなに離れていても、飼い主を見つけるだろう適当に誘拐でもしてやりゃぁ良い。
針だって簡単に手に入る。
確か…近くに大工の家があったはずだ。
そこで調達しよう。
深夜1時、そっとある家の窓を開ける。
工具箱、たしかおっちゃんが担いでるのは赤い箱…
あった。
悪いが釘を…そうだな…13本もらっていく。
返したい気持ちは山々だが、結構釘って盗賊する上で欲しいんだよなぁ。
ってことでもらっていくとしよう。
深夜1時8分か、とりあえず屋根を伝って猟犬のところまで行こうか。
目にも止まらぬ速さで屋根の上を駆けていく。
そのなれた姿は、あまりにも見事で腰にぶら下げたランタンの灯が一本の細い線に見えるくらいだった。
着いた。
深夜1時30分…まずはあの犬どうするか…
声がうるさいからなぁ…使えそうな道具は…
どこに入っていたのかわからない量と大きさの物ばかり出てきた。
これを使うとしよう。
深夜、辺りはすっかり暗く灯りなど一切ない暗闇。
ランタンの一本の線だけが宙を舞っている光景。
猟犬が背を向けたその時、俺は犬に飛び付く。
犬は賢い動物と問われたとき、1番2番目を争うくらい、一般常識となっている。
そしてこの犬はその中でも随一といっていい程優れている北アルカディアの猟犬。
もちろん盗賊に気づく。
だがその賢さ故、猟犬は戸惑った。
猟犬からは小さな小さな火が襲いかかってくるようにしか見えなかった。
犬の視力、北アルカディアの猟犬と謳われている犬の視力をもってしてでも見破ることのできない擬態。
近い将来、俺は必ず賊の王となる。
この夢が現実となる訳はこれ一つでもう十分なのかもしれない。
猟犬は出遅れはしたが、覚悟を決め灯に噛みつきに行く。
しかし灯はヒラリと躱し、猟犬が気づいた頃には大きなパンに食らいついていた。
どうやっても牙が抜けない。
それもそのはずこのパンは値段が高いくせして、硬く、分厚く、粘っこく、噛った瞬間歯に接着する勢いという糞みたいな食べ物だからだ。
パンに食らいついた猟犬は声を出すこともできない。
そのまま議会堂の門まで連れて来られたのであった。
仕上げだ。
門前にて猟犬に二つのランタンをぶ下げ、目と目の間に釘を張り付けた。
そして猟犬が追っていたランタンを門番の目線の先へ投げ飛ばす。
門番がランタンに近付くと、釘をつけた猟犬が門番目掛けて走ってくる。
犬嫌いな門番は腰をぬかし、釘の先端を見てしまった門番は固まってしまった。
その隙に門の中へと侵入した。
どこか着替えが欲しいなぁ。
あれは…
事務室を見つけた。
ひとまず身を潜めようか。そうだなあの花壇の裏だな。
なぁ、聞いたか?
でっけぇ船で来た奴らはランスロット卿がもてなしてるらしいぜ。
あぁ俺なんかこの目で見たよ。
お前マジかよ。
ランスロット卿、議会のどっかの大臣やってる老貴族か。
ピピーーーー
どこからか笛の音が聞こえた。
ドタドタと走ってくる足音がこちらに近付いて来る。
パリンッ
ガラスが割れる音がした。
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「第2話は物語って感じで歴史関係なかったなぁ」賭輝が独り言を話した。
ヴーーヴーーヴーーヴッヴッヴヴーーヴーーヴーーヴッヴ
「はい、もしもし。こちら命之ですが」
賭輝が電話を取った。
「もしもし、私です。前に賭輝さんが網浜と戦った工場内にて、4,5人の熱源反応が確認されました」電話をかけてきたのは響姫のようだ。
「了解、このまま関と直で向かう」 賭輝がそう返事した後、すぐに家を出ていった。
「網浜さん、色々ありがとうございました。また来ます」繋義はそう言って賭輝を追いかけていった。
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「到着した」賭輝がインカムの全体無線で言った。
「賭輝さん、無茶しないでください。繋義さん絶対止めください」響姫が全体無線に流す。
「繋義、武装準備だ」賭輝が工場裏で繋義に話しかける。
「あぁ、だが今回は俺もな」繋義が呟く。
「これ、持ってけ2発俺も2発分ある」
繋義は手榴弾を2発賭輝に預けた。
「お前…どこから」賭輝が動揺している。
「爆発物処理班の奴らからこっそりもらってきた」繋義は少し緊張しているようだ。
「命之、関突入します」賭輝は全体無線に流した。
「は!?」響姫は驚きを隠せなかった。
その後すぐに賭輝たちは工場内に侵入し、組織の奴らと思われる輩に遭遇する。
「また会いましたね。
確か…命之…賭輝さん。
おっと今回はお仲間を連れてるようで。
大丈夫ですか?
貴方のお仲間貴方のように素早いとは思えない体型ですが」前に網浜に零式を渡していた博士が煽ってきている。
「俺の名前まで知ってるんだな。
心配には及びませんよ、博士さん。
こいつは俺よりタフです」賭輝は拳銃を構えながら言う。
「俺の名前は知らないみたいですね、良かったら名前教えていただけませんか、俺の名前教えるんで」繋義も拳銃を構えた。
「良いですよ、私の名前は心道です。
貴方の名前は必要ありません。
調べればいつでも解りますし、
最悪調べる価値すらありませんので 」そういうと不気味な笑みを見せた。
「さぁ鉄田さん良かったですね。
貴方は神に選ばれました、これを」
グチャッ
心道博士はそういうと横にいた鉄田という男の胸部に零式と思われる物体を叩きつけた。
「さぁ皆さんつかまってください。
貴方方はまだ神に選ばれるような行いを積んでいないようです。
今はひとまず帰りましょうか。
Teleportation.
CODE:signal infinity」
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「また消えやがった」賭輝は不満げに呟く。
「気を引き締めろ、おそらくあれは零式だ」
繋義が賭輝に渇をいれる。
「ぐぁぁぁぁあああああああああああ」
地獄に引き落とされるかのような悲痛な叫びがそこにはあった。
ヒケンシャノ セイゾンカクニンガ トレマセン
コレヨリ ヴァイオレンスモードニヨル カツドウガ カイシサレマス
不気味な機械音声が工場内に響いた。
To be continue.