TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する


侑の愛と想いの言葉は、今まで瑠衣にあまり伝えていなかったせいなのか、まだ胸の奥から泉のように湧き上がり、止めどなく溢れていた。


「瑠衣を愛しているからこそ…………今……伝えたかった」


彼女は涙を零しながらも、じっと侑に視線を貫いたまま。


「俺も瑠衣も互いに両親を亡くし、天涯孤独の身だ。そういう事もあり、さっきは家族にならないかって言ってしまったが…………それも、瑠衣を愛しているからこそだ」


侑は手を伸ばし、瑠衣の髪に触れる。


「瑠衣がこんな状態で聞くのも酷だという事も分かっている。返事を……聞かせてくれないか?」


彼は色白の手を取り、指を絡ませながらキュッと握った。




初めて彼の唇から零れた想いと愛を聞き、瑠衣はおずおずと正直な気持ちを打ち明けた。


「私……結婚しても侑さんの子ども……産めないよ?」


「ああ、その事も承知の上だ。お前がいてくれたら……それでいい」


「私……侑さんと違って……すぐに感情を出すし、ドン引きしちゃうかもよ?」


「逆に俺はあまり感情を上手く出せない。正反対で丁度いいんじゃないか?」


侑と問答しているうちに瑠衣の視界が嬉しさのあまり滲んでいき、声も掠れて途切れとぎれになっていく。


「私……侑さんの事……好きすぎるし…………私の気持ちが……重たいって……思うかも……よ……?」


「瑠衣は今、俺の事好きすぎるって言ったが……俺を愛してないのか?」


彼が意地悪な質問返しをするが、これはわざとだ。その証拠に、片側の口角を吊り上げた下衆な笑みを見せている。


「愛…………して……る……」


「俺も一人の女に、こんなに愛されるのは人生で初めてだからな。気持ちが重いっていうよりも、寧ろ嬉しいんだが」


「…………浮気したら……許さない……からっ……!」


「するワケないだろ。お前も、俺だけを見ていればいい。俺のために……生きてくれればいい」


不意に侑の唇が瑠衣の額に落とされると、彼女は涙で顔を濡らしながらも、ほんのりと頬を桜色に染めた。

もう一度、きかせて……

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

58

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚