午後からは明日のライブのリハがある為、早めに翔太くんの家を出た。家を出る際に、翔太くんが家の合鍵を渡してきた。
もらった合鍵に、以前露店で買ったブルーのキーリングをつけた。
翔太くんのイメージぴったりの推しカラーのブルーの背景に 夜空に輝く星々をイメージしたラウンドチャームと雪の結晶のフレークチャームが付いたキーリング。
机の引き出しに入れたままだったが、ようやく出番を迎える事ができた。
車内に差し込む光に翳してニヤついていると、 マネジャーから〝目黒さんなんかいい事であったんですか?〟と言われた。
隠し通せるか不安がっていた翔太くんの事より、自分の事が心配になってきた。
スタジオに着くとすでに皆んなが揃っていて、談笑していた。
ラウ🤍 『お疲れ、めめ』
照 💛 『揃ったから始めるぞ!体調悪いやつとかいないよな?少しでも不安要素がある奴は、ちゃんと言えよ』
翔太くんがちらりと僕に視線を送った。足の事を気遣っているのだろう。このくらいの捻挫、大した事ないのに。
リハと言っても、一回通すだけの軽いものだから、今日も翔太くん家行ってもいいかな?翔太くんと今日の予定の話をせずに出てきてしまった事を後悔した。
先ほどからずっと康二くんが翔太くんに張り付いていて、話す事ができない。
何を話しているんだろう。俺のいる場所からじゃ二人の会話がよく聞こえない。
少しづつ近づいてみるものの、あべちゃんの邪魔が入った。
亮平💚 『あんまり、あからさまにしていると、本人どころか皆んなにバレちゃうよ。』
蓮 🖤 『えっ?』
亮平💚 『〝好き〟が漏れてる・・・』
目を逸らして、ラウールの元へ逃げ込む。阿部ちゃんの中で確信に変わっているこの事実を否定するつもりはない。
まぁ両想いですけど・・・まだ阿部ちゃんでも知らない二人だけの〝秘密〟
ラウ🤍 『めめ今日、家泊まってもいい?めめの家から会場まで近いし?』
蓮 🖤 『あぁちょっと用事あって、無理かな』
ラウールはよく俺の家に泊まりに来る。なんて言って今度から断ったらいいだろうか?自然に断るのって難しい。
結局、リハの間中張り付いていた康二くんのせいで、一言も翔太くんんと話せなかった。トイレに行く翔太くんが見えたので、さりげなく俺もトイレへ向かった。
蓮 🖤 『翔太くん、待って俺も一緒にいく』
翔太💙 『おう蓮、足大丈夫か?無理せず痛い時は言えよ』
仕事モードの翔太くんはカッコいい。お兄ちゃん風を吹かせてくる。
蓮 🖤 『大丈夫だよ。翔太くん今日、俺の家泊まらない?美味しい晩ごはん付き!』
翔太💙 『あぁ・・・えっと』
何だか、言いづらそうに口篭っている。
翔太💙 『康二が、なんか気になるお店あるからって、一緒にご飯行く約束したんだ。蓮も一緒に来るか?』
全く面白くないが、先に先約があるのなら仕方がない。女々しく二人の間に割って入る気もない。
蓮 🖤 『じゃぁ終わったらうちに泊まって?ね?』
顔を赤らめた翔太くんが〝わかったよ〟と恥ずかしそうに言うのを確認すると満足げにスタジオに戻った。
リハ終わりに、湿布とテーピング、痛み止めを買って帰った。少しだけ痛みが残っているので、念のため。
翔太くんが来るまで、お風呂を済ませ、部屋の片付けをして待っていると玄関のチャイムが鳴った。
蓮 🖤 『おかえりしょっぴー♡遅かったね』
翔太💙 『うん、食事終わりサウナにも寄ってきたから』
ん?まさか1人だよね?まさかね、、、
翔太💙 『康二の言ってたお店、行きつけのサウナのすぐ近くでさぁ、そのまま2人でととのっちゃったよ♡気持ちよかった』
頭の中でブチッと聞こえた気がした。無防備すぎる愛おしい彼女は、他の男とサウナデートしてたなんて、許せるわけがない。気が付いたら翔太くんを担いでベットルームまで運んでいた。
部屋に降ろすなり逃げようとしたので手首を掴んで壁に縫い付け、唇を塞いだ。
翔太💙 『れっれんっ////』
シャツを無理やり脱がすと、ピンクに色づいた胸の飾りを口に含んだ。恥ずかしそうに顔を赤らめた翔太くんが抵抗するも、両手が動かせないので足をばたつかせている。
翔太💙 『やだぁやめてよ』
蓮 🖤 『うるさいよ翔太くん』
嫉妬に駆られた欲望の塊がドロドロと自分の中にあって純真無垢な翔太くんを穢したくなる。
コメント
2件
ゆっくり前進してますよ🤭
うわぁあ?! お仕置的な事が次回あるかもしれないって事ですか?! あ、違うかもしれないっ...ですよね。 全然いいんですよ!!!!! 無くてもOKです( ᐢ. ̫ .ᐢ )💙