「おい、これは誰だ!」
「これって……ああ、銭湯のたまきばあだよ」
ケイがのんびりとそんな返答をする。
「そのばばあがどうして俺の背中にくっつくんだよ! おい、このばばあ死んでんのか!」
俺は慌てて首を振った。
途端に痛みがぶり返して頭を押さえる。俺の代わりにケイが苦笑しながら金髪の後ろに張り付く老婆に手を伸ばした。
「まさか! この間79歳の誕生日会やったばかりだよ」
「79の距離の詰め方じゃ無かったぞ」
金髪は人気のない商店街で、たまたま見かけたたまきばあに声をかけたらしい、するとものすごいスピードで距離を詰められ、あっという間に背後をとられたと思ったら、まるで背後霊のように背中にぴったりとくっついて離れなくなったのだと言う。
たまきばあを良く見れば、今記憶にある姿よりもだいぶ若い。
この町が少なくとも俺が小学生の頃の町だとすれば10年ほど前の町というこ**************************
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