何故そんなに長い期間恋人がいなかったのか聞きたかったが、芥さんが花木さんに睨みを利かせ黙らせてしまい、結局聞けず終いだった。いつの間にか遅い時間になり、花木さんのお店を出る。
「また来てね」
「おう。ありがとな今日は」
「ごちそうさまでした。お料理とっても美味しかったです」
ペコリと頭を下げ、先に歩き出した芥さんを追おうと顔を上げる、すると花木さんが私の手を引き、耳元で呟いた。
聞きたいなら本人にちゃんと聞いた方がいいよ
うそ、そんなに気になってるのがバレバレだった?焦る私を見て花木さんは笑みを深めると、手を振ってお店に入って行ってしまった。
帰りの車内は夜なだけあって暗く、バレない程度に芥さんの横顔をジッと見つめる。さっき言われた花木さんの言葉が、頭の中をぐるぐるしてどうしようもない。
もしかして、4年前に別れた人をずっと引きずっていたのかな?そんなことばかり*******
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