――――チュンチュン、ピチチチ……
鳥の 囀(さえず)りで目覚めるなんて、普段だったら気持ちのいい寝覚めなはずなのに。今日ばかりはそうもいかない。シーツにくるまって、鳴き声を遮断するように耳を塞ぐ。
「んっ……」
喉乾いた……あれ、なんだか体起こすのダルい……。
なんでこんなにダルイんだっけ。っていうか、私昨日なにして……。寝起きの脳みそで、ぼーっと考えていると、お腹に優しい温もりがあることに気が付く。
(そっか……私……!)
一気に昨日の記憶が蘇り、それと同時に横で寝返りをしながら唸る愛おしい人の存在に気付く。
私を抱きしめ、ぐっすりと眠るその姿に、さっきまでの気だるさは吹っ飛んだ。
(……ついに、シちゃったんだ)
大和さんの顔を眺めながら、昨日の甘いひと時の余韻に浸る。
私を射抜く熱視線、壊れ物を触れるように私の肌を伝う指先、とろけてしまいそうなほど甘く感じた優******
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