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「もっと勉強しなさい!」
「そんな成績で██に行けると思ってるのか!!」
もう充分頑張ってる…
もうこれ以上頑張れない…
俺には才能が……
ない……
「もう!何度言えば分かるの?!」
死にたいぐらいにわかってるよ
『申し訳ございません』
「いつも言ってるだろ!」
「100点を取れって!」
じゃあお前らは取れるのかよ
『申し訳ございません』
「これで医者になれなかったらあんた人生終わってるからね?!」
医者じゃない人腐るほどいるだろ馬鹿が
『重々承知しております』
もうこんな人生嫌だった
だから俺は…
学校に行く振りをして家を出た。
『……』
もう嫌だな、そう考えていた。
すると……
『あれ…?』
知らない場所に来ていた。
『神社……?』
「誰?」
「普通の人は来れないはずなんだけど」
声のした方を見ると、そこにはポニーテールの女がいた。
『俺は…星川悠希…』
「その様子…悩みでもあるの?」
優しく問いかけられた時、俺は泣き出してしまった。
ずっとずっと、両親の怒鳴り声しか聞いていなかったから。
そんな俺の背中を、彼女は優しく摩った。
するともう1人、ボブの女が来た。
「わあ…新入りくんかな?」
『新入り…?』
「ん“ん”、ここは麗流楼水。」
「居場所のない者が集まるところ。」
「貴方は何があってここに来た?」
「この世界で何を望む?」
「いや、名前聞けよ」
ポニーテールの少女が突っ込む。
『えと…俺は星川悠希。』
『医者になれという家族からの重圧に押し潰されて、それが嫌になって家を出たら気付いたらここにいた。』
『俺は、自由に暮らしたい、俺のやりたいことをしたい。』
『誰にも縛られたくない』
「わかった、それが君の願いだね」
「星川悠希、君を麗流楼水に歓迎します……!」
プルルルル…
プルルルル…
「はい、もしもし」
〔すみません、星川さんのお宅ですよね?〕
「はい、そうですが…」
〔星川さんが学校にいらしていないんです〕
「……は?」
〔ご自宅にいらっしゃいますでしょうか?〕
「いいえ、いませんが……」
〔そうですか……〕
「すみません……」
〔いえいえ……〕
えー、数年前の行方不明事件に続き、楼鏡市での行方不明者は3名となり、警察は必死に捜索をしていますが、未だ手がかりは掴めておらず──
コメント
6件
なるほどー… どうでもいいけど苗字初めて知った←え
なるほど……重圧って苦しいものですし…ねぇ…