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今は夏。10年前と同じ、蒸し暑い夏だ。汗でベッタリと巫女服が肌にくっつく。こんな山奥には、何もありゃしない。だけど、いつも魔理沙が来てくれる。いつも、研究して、失敗して、努力して、たくさん調べて。そんな大変そうなこと、私には出来ない。でも、だからといって嫉妬するわけでもなく、ただ、魔理沙が好きなだけ。

「おーい霊夢〜!!今日も来てやったぞぉ〜!!」

ふと、斜め上から少し幼い声が聞こえた。今日も彼女が来た。目の前に透明な汗を掻き、綺麗な金髪で、瞳が輝いている純粋無垢な少女が降り立つ。いつもどおりの日常に、変わらず違いはなく、けれども、そのいつもどおりの日常は、たくさんの血や肉や涙が山となって出来ているものだった。

もちろん、霊夢や魔理沙の血と肉と涙も。



すみません。ちょっと今日は時間がないのでここまでにします。

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