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このシェルターは僕が住んでいたものよりかなり広そうであった。中は明るく、部屋がたくさんあり、家具なども揃っている。
僕が周りを見渡していると、奥の部屋からさっきの老人と、もう一人老婆が出てきた。夫婦だろうか。そして老婆は2~4歳であろう小さな男の子を抱えている。
「自己紹介するよ。わしはクリム=ヘンダーソン、隣はわしの妻のエリー、そして息子のダニーだ。」
クリムと名乗る老人がこう言うと隣の老婆がこう続けた。
「来客なんて珍しいものね。最近はメンテナンスも来てなかったもの。充電がしたいって、あなた外で何をしてたの?」
「僕はとあるシェルターに向かって旅をしているんです。そのためには充電が必要でして。いきなりお邪魔して申し訳ないです。充電をさせていただけばすぐに出ますから。」
僕がこう言うと、
「そうなのね。正直危ないロボットかもって少し疑ってたのだけど大丈夫そうね。」
エリーさんがそう言うとクリムさんが僕を見てこう言った。
「まぁ危なくはないかもしれないが、おまえさん、感情を持った旧式だろう?」
まずい。追い出されるか?