「ねぇ、ねぇ、宏忠さん!あの時って女の人と一緒にいたのー?」
数時間後に折り返しの連絡をくれた宏忠さんに、こんな風に思い切って聞けたらよかったのかな?
電話を切った理由とか、今まで何をしていたのかとか、私がずっと気になっていたことを話す素振りを見せない宏忠さんは、学園祭に来てくれると返事をした。
それから時間が経てば経つほど、あの時さ、なんて蒸し返して話すのは、なんだか気が引けてしまって、モヤモヤした気持ちのまま、学園祭当日を迎えた。
秋晴れの空に学園祭の始まりを告げるチャイムが鳴り響くと、招待された人たちが次々と入ってきて、学校はすぐに祭りのムード一色となった。
「始まったー!!さて、早速、C組のBL喫茶に行くとするか」
「行かせねーよ!?ダンスの練習、ギリギリまでするからな!俺、未だに3回に1回は転ばされてるからな!」
「結構、お客さん多いから失敗は出来ないね」
「だろ*********
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