土曜日。今日は寧々さんと映画を見に行く。
基本的に家にいる私は映画館は少し苦手だ
けど
何故かOKしてしまった。それは私が前思ったことと関係しているのだろうか。
「ーー小羽ちゃん!お待たせ!」
寧々さんが集合時間ぴったりに来る。
「ぴったりですね、時間」
「へへ、早かったり遅かったりして、気まづくなりたくないじゃん?」
確かに、その通りだ。
きっと寧々さんは色んな人と遊びに行って、こう言えるのだろう。
「まあそうですね。時間まだありますけど、どうします、」
「うーん…小羽ちゃんに洋服選んであげたい」
私が着るものにそんな需要あるだろうか
「寧々さんの服じゃなくて?」
「私は普段から買ってるし、何より小羽ちゃんは何着ても似合いそう!」
大体着てるのはシンプルなものばかり。
やはり味気ないのだろうか。
「…まあ。いいですよ、でも時間には間に合うようにしましょう」
「いぇーい!分かりましたー」
洋服屋にて。
寧々さんはノリノリで洋服を選んでいる。
「これもいいな〜、でも、あっちの服が着てるとこも見たいしな〜」
この洋服屋は私が普段行かない系統のところ。
いるだけで不思議なくらいだ。
「小羽ちゃんー!これとこれとこれとこれ!着てみて〜」
「…やけに多くありませんか?」
「まあ候補は多い方がいいでしょ!さ、行こ!」
試着。着たら見せろということなので何回か見せた。
「これもいいなぁ……さっきのも個人的にはタイプ…うーん…迷う」
こんな感じの返答が多い。最終的には
「小羽ちゃんが好きなの選んで!」
とのこと。動きやすい幾つかのものを選んで出る。
「おお〜それにしたんだ!確かに、小羽ちゃんっぽそう」
「私っぽいって、なんですか」
「感覚だよ。感覚」
購入して店を出る。
「そろそろ映画館行こっか。」
「はい。そうしましょう」
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