テラーノベル
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席替えをしてから数日後。
数学の授業を受けていたときだった。
その時間、後半は配られたプリントを自分で解いて、自分で丸付けをするというほぼ自習のような授業だった。
徐々に赤ペンを操作するカチッという音が教室の様々なところから聞こえてくる。
俺は丁度丸付けが終わり、赤ペンを筆箱へしまおうとしたとき。
「……なぁ、若。赤ペン貸してくんね?忘れちゃった笑」
「ん、どうぞ」
「さんきゅー」
………やばいやばいやばい。omrさんに赤ペン貸しちゃったよ!??
え、俺が使ってるのをomrが……
……// やばい、こんなの久しぶりすぎてドキドキが止まらない。
俺の心拍数はみるみる上昇していく。
「あ、答え見してくんね?」
「あ、うん。」
え、答えまで……?
俺とomrさんは肩が触れ合ってしまいそうなぐらい近い距離だった。
俺の心臓の音が聞こえてないか不安になってくる。
「はい、ありがとね」
丸付けをし終わったomrさんがそう言いながら俺にペンを返す。
「どいたま〜」
俺はなるべく自然に返答しながら赤ペンを筆箱へしまう。
次赤ペン使うのが楽しみだなぁ……//
そう思っていたとき、俺に不幸なことが起こる。
「……ごめんwkiくん。ペン貸してくんない……?忘れちゃって……💦」
「え、あー…いいよ!はい、どうぞ」
「マジありがとう〜泣」
手を顔の前で合わせながらねだってきやがったコイツは菊池風磨。
完全に忘れてた。コイツは左側の隣の席だということに。
あぁ、神様は意地悪だなぁ。あんだけ俺に幸せを分けてくれてると思ったら、今度は不幸せなことを分けてきた。
せっかくomrさんが使ったペン使えると思ったのに……お前らは付き合ってんだからやろうと思えばいつでもできるだろ……
「ありがとう!まじ助かった」
「いやいや全然大丈夫だよ〜」
ううん、全然大丈夫ではございません。お前のせいで俺は気分ダウン中です。
……なんて言ったら何されるかわからないから言わないけど。
m「…………」
時は経ち終業式。明日から待ちに待った冬休みが訪れる。
けれどもその前に嫌なことが1点。成績返却だ。
あ〜、今回2学期はあんま自信ねぇんだよなぁ……
「はいwki〜〜」
あ、呼ばれた。
「ありかとうございます……」
そう言いながら受け取ると、俺は成績表に目を見開いた。
なんと、全て満点の一番高い評価を取ることができたのだ。
「ね〜wki!成績どうだった?」
そうルンルンで聞きに来たのはryoちゃんだった。
俺が席について成績表を見せると、ryoちゃんは驚きの声をあげた。
「えっ!?!?……ちょっと引くわ……」
「いやなんでだよ」
あははっとryoちゃんは高い声で笑う。
「いや、けど凄いねほんとに。やっぱwkiは流石だなぁ」
「んへへ。……ryoちゃんはどうだった?」
「僕は全然だったよ〜笑 けど国語がね、上がったの!」
「おぉ!!すごいじゃん!」
俺が褒めると、えっへんとドヤ顔をするryoちゃん。
「じゃあねwki!」
ryoちゃんは小走りで戻っていった。
「なぁmtk。このクラスで最高評価のやついるのかな」
斜め前の席(omrの前の席)の人がomrさんに話しかけている。
俺最高評価なんだよなぁ
そう思いながらも口にはしない。だって話せるような人ではないから。
「いるよ。ほらこいつ」
「え、」
「へ、?」
いきなりomrに指をさされて間抜けな声が出てしまう。
「え、wkiさんそうなの?」
「あ、まぁ……、…というかなんで知ってんの」
「さっき見たから」
omrさんは意地悪に口角をニヤリと上げた。
見られてたんだ……恥ずかしいような…嬉しいような……
……てか、気まずいから話題に出さないでよ!
なんだか複雑な気持ちになりながらも、俺は本を出して心を落ち着かせた。
「いるよ。ほらこいつ」
「え、」
「へ、?」
俺がモブ男との会話で思い出し、隣の席のヤツを指差すと、ソイツは間抜けな声を出して驚いていた。
まるで何故俺が知っているのか不思議そうな顔で。
「え、wkiさんそうなの?」
「あ、まぁ……、…というかなんで知ってんの」
やっぱり聞いてきた。
若は少し顔を赤らめて視線を斜め下に落とす。
可愛い…
その姿に、俺はなぜか胸が高鳴った。
「さっき見たから」
俺は何処からかの何の気持ちかも分からない思いから、何故か悪魔のようにニヤリと口角を上げて言った。
一体なんなんだこの気持ちは。
「……っ、/」
若はさらに顔を赤らめると、読んでいた本の世界へと戻っていった。
もっと話したかったのに。
……あれ、俺今なんて……
……そういえば、この前。
俺は記憶を辿って数日前の出来事を思い出す。
あれは俺が赤ペンを忘れた時だ。たまたまモブ男もいなかったから若にペンを借りた。
しかし、何故だかその時嬉しいという気持ちが込み上げてきた。
何に対して?赤ペンを誰かに借りることができたから?丸付けができたから?それとも……若のペンを使えたから?
あの時の俺の気持ちなんて分からない。多分、この先も分からないままだろうな。
けど、立ち上がってペンを借りたから、若がこちらを上目遣いで見たとき、不覚にも可愛いと思ってしまった。
ほんとになんなんだ、この気持ちは。
初めてのomrさんside、、もともと入れる予定なかったから変かも……
てかみんな花粉やばくない??私今絶賛戦闘中なんだけど(花粉と)
前回もいいねコメントありがとうございます😎
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コメント
4件
少し遅れて拝見させていただきました!大森さん!それは恋です!そのまま付き合ってイチャイチャしろぉぉぉ
ああああああああああああすき 菊池てめー何してんだまじで(菊池ごめんな まじでさぁこんじるともっきーさっさと付き合えよ