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もあ
44
鬼霧宗作
50
#復讐
りう。
45
さぶれ-SABURE-
1,239
グウェンダルの部屋を訪れると、彼は部屋着姿だった。いつもはオールバッグにセットされている髪が下りているため、風呂は済ませたようだ。
ガウンを着ているメリーティアを見て、面食らった顔をしている。
婚約式ぶりに会ったから、ただ積もる話をするだけと思っていたようだ。
ソファから腰を若干浮かせた状態で戸惑っているグウェンダルのそばに行くと、メリーティアはガウンをぱさりと脱ぎ捨てる。
「メリーティア、何を……っ」
グウェンダルは顔を背け、手で目元を覆う。けれどガウンの下に隠されていたものはばっちり見たようで、耳が赤くなっていた。
グウェンダルがこちらを見ていないのをいいことに、彼の腿の上に乗り上げる。
広い肩に手を乗せるとビクッと身体が跳ね、ようやく目が合った。メリーティアの素肌に触れないように両手が不自然な位置で固まっている。
「グウェンダル、何も言わずに抱いてほしいの」
「まだ結婚式を挙げていないだろう」
「何も言わないでと言ったわ」
「だが」
「……わたしのことは抱けない?」
切なげにこぼして瞳を覗き込むと、グウェンダルが低くうなる。
突然大きな手にがっしり腰を掴まれて、ぐ、と下へ押さえつけられた。
「あっ……」
「試すようなことを言うな。今も、淫らな君の姿を見せられただけでこうなっているというのに」
「ぁ、あ……硬いのが、当たって……」
滾った雄芯をぐいぐいと強く押しつけられて、秘所がぬかるむ。身体はまっさらなのに、頭はグウェンダルとの甘い夜を覚えていた。
彼の手を誘導して、そこが濡れていることを教える。
「私が結婚式まで待てないの……だめかしら?」
「だめだ――と本来なら言うべきなのだろうが」
柔らかく唇が重ねられて、吐息のかかる距離で見つめ合う。
「だめじゃない」
「……んっ、グウェンダル、はぁ」
「君を抱きたい。メリーティア」
触れるだけの口づけを何度か繰り返して、互いに舌をすりつけ合う。すぐにグウェンダルに絡めとられ、口内を貪られた。
このときのグウェンダルとは軽いキスは何度かしたことがあったが、こんな濃厚なキスは初めてだ。メリーティアの記憶よりもたどたどしい舌遣いが愛おしかった。
食べられてしまいそうに大きな口をしているのに、優しくキスをしてくれる。
メリーティアからも舌を絡め、グウェンダルの首に抱き着いた。
キスの合間に身体中を撫でまわす大きな手のあたたかさで、次第に身体から力が抜けていく。まだキスだけなのに頭がふわふわした。
キスがこんなに幸せな気持ちになれるものだということを、ひさしぶりに思い出した。
グウェンダルの唾液の味も、口の中の熱さも、吐息も彼を織りなすすべてがメリーティアの官能を引き出していく。
グウェンダルの舌先を吸ったメリーティアは、腰を揺すって滾った雄芯に秘所を擦りつけた。
もう二度と忘れないように、全身にグウェンダルを刻みつけておきたい。
いつでも思い出せるように、一時も視線を逸らしたくない。
「グウェン、グウェンダル……っ早く」
「……はぁ、ティア」
突然抱き上げられ、寝室へと連れて行かれる。
メリーティアをベッドに下ろすと、グウェンダルはシャツを脱ぎ捨てた。騎士として鍛えているため、とてもたくましい。男の色香で眩暈がしそうだ。
どきどきと胸を高鳴らせていると、メリーティアの脚を開かせて腰を寄せてくる。片方の太腿を抱いて内側の柔らかい肉に硬く勃起した屹立をすりつけられた。
グウェンダルが興奮してくれている、という事実だけで奥から蜜が溢れてしまう。
早く触ってほしい。むしろもう繋がりたい。
以前ならグウェンダルの上に跨って腰を振ることもあったが、そんなことは処女の今はさすがにできないので、彼が触れてくれるのを待つしかないのがもどかしかった。
「いやらしい下着姿だな」
「……あなたに興奮してもらえたらと思ったのだけれど……いやらしいのは嫌いかしら?」
「好きじゃなかったらこうはならない。それに、君はどんな姿でもいつも私を魅了する」
「グウェン……」
無口なグウェンダルだが、メリーティアに愛を囁くときだけは言葉を惜しまない。それがうれしくもあり、照れくさくもあった。
覆いかぶさってくるグウェンダルに抱き着いて、口づけを受け入れる。唇がだんだんと下へ向かっていくにつれ、吐息に熱がこもった。
グウェンダルは身体の至るところにキスをするくせに、いつも痕は残さない。
胸の膨らみのふちに唇を這わされる。胸を包むように掴み、優しく揉みしだかれた。
メリーティアの豊かな双丘もグウェンダルの手にかかればかわいいものに見える。
若干肌の色が透けた薄いレース越しに、胸の先端をすりすりと撫でられた。すぐにツンと尖ってしまうそこを爪で掻かれる。反対の胸は露わにされ、口で愛撫された。
ぎこちなくて、すべてがくすぐったいくらい優しい。
こちらの反応を窺おうと熱心に見上げてくるまなざしがメリーティアを焦がす。
「んっ、……ん、ぅ、ふう」
「気持ちいいか?」
メリーティアが頷くと、グウェンダルはほっとした様子だった。
さらに突起を優しく弾かれ、唾液を絡めてぢゅるぢゅるとしゃぶられる。堅物のグウェンダルがこんなにも奉仕するタイプだということは、ほかに誰も知らない。
百戦錬磨にしか見えない彼が、実はいま冷静さを必死に繕って、閨教育で得た知識を懸命に思い出しているところだということもメリーティアしか知らないのだ。
かつて「グウェンダルは慣れているのね」と初夜のあとにこぼしたところ、本人がそう供述していた。
指と口でいじる場所を交代して、また丹念に愛撫をされる。
ぢゅっと強く吸われると思わず高い声が出てしまい、つまむようにされると身をくねらせて悶えた。気持ちいい。グウェンダルに触られるところは全部気持ちよかった。
「ぁ、ん……っ、グウェン」
「こっちに触れてほしいのか?」
脚でグウェンダルの腰を挟むと、訴えに気づいてくれた。
指で下着越しに中心を押すと、ぐっしょりと湿っていることがわかったのだろう。先ほどよりもさらに熱くぬかるんだ蜜口の感触に、グウェンダルが生唾を呑んだ。
濡れて生地が貼りつき下着越しにもわかるほど主張した花芯を、胸のときと同じように爪で掻かれる。カリカリ、カリカリ、と優しく擦られるたびに跳ねる腰を反対の手で撫でられた。
下着をするりと脱がされる。糸を引くほど濡れているのを目の当たりにして、グウェンダルの中心がズボンの中でビクンと跳ねたのがわかった。
濡れててらてらと光るなまめかしい秘所をじっと見られている。視線を感じるとさらにとろりと蜜がこぼれ、おしりのほうまで滴った。
初めてなのに、こんなに濡れて変だと思うだろうか。
いや、前もグウェンダルの丁寧すぎる愛撫のせいで、初めてにもかかわらずびしょびしょにさせられた。
グウェンダルはおそるおそる秘裂をなぞる。指の背で割れ目を撫で、それから中指をそっと挿れた。
「は、……あぁ」
懐かしい指の太さだ。剣を扱うグウェンダルの手は分厚くて硬い。指も太くて骨ばっていて、一本だけでも窮屈に感じる。それがとても気持ちいい。
思わず感嘆のため息をつくと、グウェンダルがぴたりと止まった。
「痛かったか?」
こんなに濡れていて痛いはずがない。
メリーティアが首を横に振る。しかしグウェンダルはメリーティアが虚勢を張っているとでも思っているのか、頭を撫でてきた。
メリーティアの頭の横に肘をついて、キスをしながら中を愛撫される。何も受け入れたことがないそこはほぐれきっていないけれど、メリーティアは受け入れ方を知っていた。
身体を強張らせることもなく、ゆっくりと根本まで挿入されるのを待つ。
根本まで挿入されると少し痛みがあったが、それ以上に気持ちいい。
思わず味わうように中を締めつけてしまう。グウェンダルが指を動かさなくとも、自分でぎゅうぎゅうとおなかに力を入れるだけで快感を得られた。
「すごくとろとろだ」
うれしそうに囁かれるとたまらない。きゅん、と子宮が疼いてまた濡れる。
肉襞をぐるりと撫で、それから指は天井を擦りながら抜けていった。途中で「あ、そこ」と思わず呟いてしまうと、動きが止まる。指の腹でその場所を圧迫され、メリーティアは吐息を震わせた。
「きも、ち……い」
「いいのか?」
「ん、ん……ッ、もう一本挿れても、平気」
「無理をするな。ゆっくりでいい」
「……挿れて、ほしいの」
メリーティアが恥ずかしそうに伝えると、グウェンダルは息を荒らげた。