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このシェルターは僕が住んでいたシェルターとは違って屋根が透明ではないので、中の様子が分からない。誰が住んでいるのだろうか。
僕は地下に繋がるドアをノックしてみた。しばらくするとノックが帰ってきた。よかった人がいる。そう思っているとドアの鍵が開く音がした。そして向こうからドアを開けてくれた。
出てきたのは男の老人だった。僕を見るなり驚いた顔をして、
「君は誰だ?シェルターメンテナンスのロボットかと思ったが、人間がウチを訪ねてくるとは…」
僕のことを人間だと勘違いしているらしい。
「驚かせてしまってすみません。僕はロボットのadamといいます。充電をしたくてお邪魔しました。」
僕がこう言うと彼は笑顔になり、
「なんだロボットか。人間にそっくりな姿だから勘違いしてしまったよ。充電がしたいのか。ならウチに入るといい。」
よかった。気前よく入れてくれそうである。僕はシェルター内部につながる階段を降りて行った。