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次、うちが目を覚ますととある屋敷の中にいた。
うちはここに何が見覚えがあるかもしれないと少し思ったけど、全然思い出せなかった。
すると、ミントが口を開いた。
ミント「ここ鬼花の屋敷じゃない?」
ミントが発したのは王族の女の子の名前だった。
鬼花は別世界の国、サシャ・ネシア連合王国という国の王族で、時期国王らしい。
赤い角と翼が特徴的な悪魔の女の子で、とても明るい子だ。
うちはそんな子の屋敷に今いるらしい。
うちは辺りをキョロキョロと見渡し、他に人が居ないか確認した。
しかし、ミントとうち以外は人はいなくて、ちょっぴり悲しかった。
すると扉が開く音がして誰かが入ってきた。
うちはそれを見て、恐怖で腰が抜けそうになった。
その人は7~8歳の子供のような見た目で、黒髪ショートヘアの眼鏡っ子だ。
その身体と顔には紫がかった青い痣があったり、鞭で打ったと思う蛇のような痕もある。
その子の正体は一瞬でわかった。
鬼花からマゾストーカーと罵られている、キキネ。
あの子は紀元前から生きて…いや死んでるんだったけ?
とにかく、そんな長い時間この世にいるらしい。
そして、長い時間生きて気が狂ったのかとんでもないドMになってしまったらしい。
キキネ「おはよー!」
ミント「どうした、それ…」
ムール「もしかして、鬼花に…」
キキネ「大きい仕事が成功したから、そのお礼としてね!鬼花ちゃん凄い嫌な顔してたけどね!
ミント「じゃぁ、やらすな!」
1か月前と何も変わってないキキネを見てうちは思わず笑ってしまった。
それにツッコミを入れるミント、何も分からずヘラヘラしているキキネにもうわちゃわちゃしていた。
しばらくして、うちらは冷静さを取り戻しキキネは要件を話した。
キキネ「ごめん、要件を話すよ。
ムールちゃんとミントくんにはカイくん救出と
マフィア組織の『名前を持たないナイト』の壊滅の為にある事をして欲しいんだ。」
ミント「ある事?」
キキネ「物資調達だよ、武器や薬を作るのに必要なんだ。
で、その物資がダンジョンと呼ばれる遺跡に全てあるんだよね…」
うちはダンジョンという、RPGにしか出てこないような言葉に興奮を覚えた。
ゲームの世界をこうして体験出来るのは何かロマンを感じるからだ。
しかし、現実はそう甘くは無い。
キキネ「ダンジョンは地下5階まであって、それぞれの階には宝箱やボスがいるんだ。
厄介なのはその2つ、まず宝箱は必要な金属や薬草、武器が入っている事もあるんだけど…
たまに罠や宝箱に化けた怪物があるんだよね…
それがすごく厄介なんだけど、2つ目のボスの方が厄介、貴重な物資はアイツらが持ってるんだけど…
強いんだよね、とてもだから危険なんだぁ。
だから、強い君達に頼んだ訳お願い!他にも人いるから!」
ミントは少し嫌そうな顔をしていたけど、うちは好奇心が勝ってしまい、それをやる事になった。