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状況を理解するのに時間が掛かり、しばらく声が出なかった。
駐車場の隣の車にいつの間にか人が乗り込んだらしく、そのエンジン音で我に返る。
「な、んだよそれ……!!は?なんで」
「大和がこっちになかなかこっちに帰ってこないから、お父さんも素直に帰って来いなんて言える性格じゃないでしょ?そんな時に私が熱を出したから……」
「だからってそんなタチの悪い嘘、シャレにならねぇだろうが」
「確かにごめんなさい。どう謝っていいのか考えてたの」
「……はぁ、じゃあ今は風邪も治って元気なんだな?」
「うん。元気」
「そうかよ。安心した」
父さんは母さんよりも仕事が忙しく、関わる機会が少なかったから……。そう考えると、確かにそんならしくない嘘をつくのも頷ける。
仕事だと何かと理由をつけ、帰省を避けていたのがバレていたのかと頭を抱えた。
「同棲するんでしょう?それもこの前、電話一本で報告する*****************************
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