駐車場に着き、車を降りると、目の前に広がる巨大な店に、私は驚きの息を吸い込んだ。
「大きいお店ですね……」
感嘆して告げると、運転席から降りた椎名が鍵をかけて、車の前方へ回り込む。
「ええ、俺も前に何度か来たことがあるんですけど、大抵のものはここで全部揃います。一から始めるなら、いろいろと必要なものもあると思って、この専門店にしてみました」
椎名の説明を聞いて、思わず「確かに」と頷く。
郊外のホームセンターに似て、広大な面積だ。
駐車場から店の入口まで、直線距離で見てもかなりの距離がある。
そして店の中に入れば、その倍以上は歩く必要があるだろう。
浮かれて踵の高い靴など履いて来なくてよかった。
ほっと安堵した刹那、はた、と自分の思考に首を捻る。
今、自分は何に対して「浮かれて」と思ったのだろうか。
「……?」
内面をくすぐった一撫でに**********************
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